「お金が貯まる人」はなぜカード利用明細を紙で受け取るのか?【金持ちの6つの習慣】写真はイメージです Photo:PIXTA

お金が貯まる人とそうでない人は、何が違うのか。毎日の買い物やクレジットカードの使い方から、健康管理、家族とのコミュニケーションまで、お金に好かれる人の習慣を見てみよう。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)

マイナス金利解除、賃上げ……貯蓄に向かって意欲倍増!

 いよいよ新年度がスタートした。マイナス金利解除の決定で銀行の金利もようやく動き始め、賃上げも期待できそうと、これまで以上に貯蓄への意欲が湧いている人も多いのではないだろうか。お金を貯めるためのセオリーは決して難しくはないのだが、うまくいく人といかない人がいる。

 その違いは、何気ない毎日の習慣やお金との向き合い方にある。お金を貯めるために「○○をやめる」との声はよく聞くが、着実にお金を貯めて増やしていける人には「やめない」こともあるようだ。貯められる人が、あえて「やめないこと」に注目してみよう。

1 レシートを受け取るのをやめない

 買い物をした時に、面倒だからとレシートをもらわなかったり、丸めてポケットの中に入れたままにしていたりはしないだろうか。お金を貯められる人は、必ずレシートを受け取るものだ。なぜなら、レシートは大事なお金を使った証だからだ。

 何にいくら使ったか、買ったものは必要だったものでムダ遣いではなかったか、後にそれらを振り返る材料として使うためにも、「レシートはいりません」と断ることはしない。物価高で生活費がどれほど上がっているかの現状把握のためにも、レシートの見直しは欠かせないのだ。

 逆に、貯められない人はレシートを受け取らないことが多い。そもそも、貯蓄下手な人に共通しているのは、お金を使っているという意識の薄さだ。「ぜいたくなどしていないのにお金がない」と嘆くばかりで、何にいくら使ったかを把握している人はほとんどいない。

 そういう人こそ、財布にレシートがたくさん入っていれば、ひと目で「たくさんお金を使ったらしい」と感じるだろうし、そのレシートが長いほど、あれこれ多くのものを買ったと気づくはず。

 レシートを受け取るだけで、内訳を見直したりしなくても「これだけお金を使ったのだ」との意識付けができる。最近は電子レシートもあるが、スマホに収まってしまうと「お金を使った感」は薄くなるので、紙レシートの方がやはりインパクトがある。自分のお金の使い方を見直すためにも、レシートを受け取ることはやめてはいけない。