仕事ができるかどうかは、会食・食事会の「仕切り力」でわかる――。
面倒な雑務の代名詞「幹事」「食事会設定」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが会食」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。
しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか?
新刊『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い(1,2杯が限界)・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。
会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。
今回は、「下見で重要なこと」を紹介しよう――。

【新入社員必見】優秀な若手でも店の下見でつい見落としがちなこと<知らないと恥ずかしいビジネスマナー>Photo: Adobe Stock

ネットに頼りすぎてはいけない

店の下見の重要性については一般的にも言われていることだろう。

何度も行っている店・事前に「信頼できる筋からの評価が確認できる店」であれば必要性は薄れるが、そうでないケースの場合にはできれば現地に行って確認することをオススメしたい。ネットで何でも情報が取れる昨今と言えど、現地訪問による情報収集はいまだ質・量ともに桁違いである。

下見で確認すべきことは多様にある。お店までのアクセス、コース内容、席配置…など、数えだしたらとてもキリがない。

今回はそんな「下見」の中から、意外と見落としてしまいがちな盲点について紹介しよう。

つい見落としがちな「喫煙場所」

優秀な若手であっても見落としがちなのが「喫煙場所」の確認だ。参加者に愛煙家がいる場合も多くあるだろう。気を張る飲み会の前に一服したい役職者・ビジネスパーソンは多いことだろう。

しかし、幹事が「タバコを吸わない」人だった場合、ついつい見落としてしまいやすいので要注意だ。下見では他にも確認しなければならないことが大量にあるため、ミスの無いよう事前にリストを持っていって漏れのないように確認するのがオススメだ。

2020年4月の改正健康増進法の施行により、一部のバーやスナックを除いてほとんどの飲食店が禁煙となった。喫煙専用室があるか、ない場合は近場に吸う場所があるかなどを予め確認しておきたい。

(本記事は、『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)