ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。

1億円の貯め方Photo: Adobe Stock

「(500n+1)円」メニューがねらい目!

 私は夕食の自炊風景をXなどでよく紹介しているのですが、昼食は外食が多いです。昼食は主に株主優待券を使うと同時に、その他の金券、QUOカードやジェフグルメカードなどの貴重な出口ともなっています。

 ジェフグルメカード(以下、ジェフ)は、お釣りが出ます。ただし用途は、利用可能なレストランでの飲食のみ、とかなり限定されています。額面は500円なので、お釣りの最大化を狙って食事します。

 最も効率がいい外食費は501円、1001円、1501円……などになります。つまり(500n+1)円で提供される定食等になります。端数の1円へ500円のジェフを1枚行使し、499円のおつりをもらおう、という魂胆ですね。

味よりもたいせつなこと

 金券活用のレベルが上がってくると、外食は「おいしさ」「ヘルシーさ」より、いかに501円に近くおつりが多いか、という判断基準でご飯を食べるようになります。490円のうまくてヘルシーな定食(ただし現金払いのみ)より、510円でそこそこの味のする、ジェフが使える店の方に足が向きます! 500円を優待で、10円をジェフで……と支払えたら、勝利感がすごいです。

 冷静に考えれば10円20円のことですが、優待券・金券の出口を徹底的な合理性のもとで突き詰めると、この境地に行きつく人が多いんです。味などどうでもいい、10円の取りこぼしも許せない、とにかくお釣りがたくさんほしい! と。

 人は食べるために生きるのではなく生きるために食べるのならば、我々は食べるために金券を使うのではなく金券を使うために食べるのです。ほとんどレクリエーション化しており、パズル感覚で無意識にやっています。価格改定が頻繁に起こるので、そのたびに500n+1円を目指してメニューを凝視しすることになります。

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)