著名投資家ウッド氏のETF低迷、逃げ出す投資家ウッド氏のファンドの投資対象は一握りの銘柄に集中している
PHOTO: LANNA APISUKH FOR THE WALL STREET JOURNAL

 米著名投資家キャシー・ウッド氏のファンドから投資家が逃げ出している。

 新型コロナウイルス流行下で投資家はウッド氏が率いる投資会社アーク・インベストメント・マネジメントが運用するファンドに殺到し、大もうけした。ウッド氏は電気自動車(EV)のテスラ、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を運営するズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、動画配信プラットフォームを手掛けるロクといった、「破壊的テクノロジー」を特徴とする企業への大胆な賭けによってソーシャルメディアで脚光を浴び、ファンドマネジャーとしての名声を得た。投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを開始し、ファンドの運用成績が悪化した時もウッド氏から離れなかった。数年にわたり損失が膨らみ、ここにきて多くが同氏を見限ることを決めた。