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最近のRPGはヌルすぎる!!
39歳おっさんゲーマーの嘆きを止めた「デモンゲイズ」

小山友介 [芝浦工業大学システム理工学部教授]
【第19回】 2013年4月11日
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「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」シリーズなどで知られる、スクウェア・エニックスの社長が100億円を超す巨額損出で引責辞任するニュースも飛び込み、「もう家庭用は終わりなんじゃないか?」とお思いの方もいるのかも。そんな状況にもかかわらず、家庭用ゲーム愛を決して失わないのが、nasne大好き小山友介芝浦工業大准教授。今回は、nasneに続いて、小山先生のハートを射止めたPS Vita用ソフト「デモンゲイズ」のお話です。

 最近のRPGはヌルくなっていないだろうか。といっても、私は何も「FC版の初代ドラクエは1レベルあげるのに1時間以上かかった」とか「FC版のロンダルキアへの洞窟をノーヒントでクリアした」から、昔はヌルくなかった、と言いたいわけではない(やったけど)。じゃあ、何が言いたいのかというと、最近のRPGは、「ストーリーを追わせることに集中しすぎで、困難を乗り越えている感じがあまりしない」と言いたいだけなのである。

 特に、マップがすべて3D化した最近のゲームだと、キャラを大きく表現すると画面上で見える範囲が極度に狭くなるため、最初から世界地図(ゲームによっては洞窟の地図まで!)が見えているゲームまである。こうなると、RPGの魅力である「未知なる世界を冒険するワクワク感」が半減ではないか。

 敵についても、フィールドで出る雑魚敵が弱すぎて、戦闘が単なる「作業」化したゲームが多い。敵を眠らせる魔法、防御力を下げる魔法、魔法を封じる魔法、味方の素早さをあげる魔法…といろいろな魔法が用意されていても、さっぱり使わずに倒せてしまう。雑魚敵ならともかく、ボスキャラですら魔法が不要では、魔法使いなんて不要ではないか!

ゲームに感謝されている人を初めて見ました!!

 などとお嘆きのおっさんゲーマー(…いや、若くても良いんですが)にオススメな逸品が、「デモンゲイズ」(エクスペリエンス開発・角川ゲームス発売、PS Vita用、カード版6090円、ダウンロード版5040円)。どれぐらいオススメかというと、初期出荷分は売り切れて、早々に5万本を売り上げた上(その後もロングセラーになっているようだ)、「コヤマが初めてプラチナトロフィーまで遊んだゲーム」というぐらい面白いです、本当に。

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小山友介 [芝浦工業大学システム理工学部教授]

1973年生まれ。芝浦工業大学システム理工学部教授。2002年京都大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。東京工業大学助教等を経て現職。東工大時代に経済シミュレーション研究に従事、そこで学んだコンピュータサイエンスの知識を生かしてゲーム産業研究を行なう。専門はゲーム産業を中心としたコンテンツ産業論と社会情報学。2016年6月末に『日本デジタルゲーム産業史』 (人文書院)を刊行。

 


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