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【対談連載】ともに戦える「仲間」のつくり方
【第4回】 2013年4月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

一人では社会にインパクトを与えられない
――仲間を巻き込む前にするべきこととは?
【トレンダーズ代表 経沢香保子
×ビズリーチ代表 南壮一郎】(前編)

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起業の苦難や楽しさを「仲間づくり」の視点から赤裸々に描いた『ともに戦える「仲間」のつくり方』の著者、南壮一郎氏。今回は、昨年上場を果たしたトレンダーズ創業者の経沢香保子氏との対談の前編をお届けします。トレンダーズの新入社員の前で対談をした2人が考える「人を巻き込む極意」とは?(構成:朝倉真弓)

上場を前に仲間を意識
―― 一人では超えられない壁をどう超えるか?

 経沢さんとの共通点は、起業して最初に借りた事務所が同じマンションだということです。時期は重なっていませんが、10坪弱の狭い部屋で。

経沢香保子(つねざわ・かほこ)
1997年、株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)入社。1999年、創業間もない楽天株式会社に入社。楽天大学などさまざまな新規事業を成功させる。2000年、26歳で女性をターゲットにしたマーケティング会社であるトレンダーズ株式会社を設立。2012年、東証マザーズ上場(日本の女性社長としては現在最年少)。主な著書に『自分の会社をつくるということ』『日記ブログで夢をかなえる』『自分らしい人生を創るために大切なこと』など。

経沢 そうなんです。家賃10万円ぐらいのところからスタートしたんですよね。

 今年4周年を迎えたビズリーチも、2年半前まであのマンションにいました。

経沢 すごい偶然ですよね。縁起がいいマンションです。

 創業当初、僕は自分で全部やってしまいたい性分でした。経沢さんも、おそらく最初のころはそうだったんじゃないかなと思います。けれど、いい仲間が集まり、仲間にいろいろなことを任せることによって、自分の想像する以上のものができる。会社組織を盤石にするためには人に任せることが大切なんだなと、ここ3年ぐらいで強く実感しました。会社を立ち上げて苦労したことによって、僕の価値観は大きく変わったんです。

経沢 口で言うのは簡単だけど、その「二人羽織状態」をどう楽しめばいいのかについては、体感するのが難しいんですよね。

 トレンダーズを経営するにあたって、いろいろなフェーズに直面したと思います。経沢さんが「仲間」というものを意識されたのは、いつごろだったんですか。

経沢 上場を目指したときだと思います。それまでは自分一人の力でできるところまでやろうという感じでした。できるサイズだったし、それでよかったんです。特に大きな組織を目指していたわけではありませんでしたから。志が大きくなかったというわけではないのですが、自分の限界はこれくらいかなと勝手に思っていた部分がありました。

 上場しようと思ったきっかけは何だったんですか。

経沢 いろいろあるんですが、大げさに言うと、結局上場するかしないかは、会社にとってひとつの大きな分岐点だと考えました。上場することは、オーナーの手を離れて社会の一部に根づくこと。上場しなくてもできることはたくさんありますが、私がやりたいのは、社会の変革です。結果を出して市場に愛されないと社会は変えられないと思ったんです。

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


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