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東洋医学に学ぶ 旬な食生活

自然のものを五つに分類する
「五行説」、「五味」「五性」を活用

植木もも子 [料理研究家・管理栄養士・国際薬膳師]
【第2回】 2013年5月9日
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 食養生のなかに、食材を五つに分類し、それぞれ味の性質を生かして調理するという方法があります。

 「陰陽五行」という中国古代の哲学思想は、自然界に存在するあらゆるものを五つに分類し、その5種類の間はお互いに関連していると考えます。その五つとは〈木、火、土、金、水〉です。

 味もこれに相応して「五味」とし、木=春=酸味、火=夏=苦味、土=梅雨=甘味、金=秋=辛味、水=冬=塩辛味となっています。五つに分類した味にはそれぞれ働きがあり、酸味は収斂(出過ぎるものを抑える)・生津(体液を生じさせる)、苦味は瀉下(便の排出)・燥湿(余分な水分を出す)、甘味は補益(体を補って守る)・止痛(痛みを止める)、辛味は散寒(寒さを散らす)・行気(気を巡らせる)・活血(血を巡らせる)、塩辛味は軟堅(固いものを軟らかくする)・瀉下(便の排出)などの作用があります。

 また、食材の性質は、〈寒、涼、平、温、熱〉という五つの性質に分けられ、これを「五性」といいます。例えば、寒性や涼性の食材を取ることによって体の熱を取ったり、温性や熱性の性質を持つ食材で体を温めたりすることができます。平性は温めも冷ましもしない性質です。

 この五味と五性を知ることで、その食材の効果・効能がわかります。そして、その特徴を季節ごとに料理の味付けに生かすようにします。

 初夏に当たる5月は、爽やかな季節とはいえ、時には暑い日もあります。この時期は五味のなかで酸味と苦味のものを少量取り入れるとよいでしょう。日差しも強まってきますが、紫外線対策としてはビタミンCを取ることが有効です。

 酸味のある果物や、ほろ苦い味わいのグリーンアスパラガスなど旬の食材がお薦めです。暑い日には涼性のミントと平性のレモンを組み合わせた飲み物や、涼性の緑茶にレモンなどを加えるのもいいでしょう(緑茶は苦味があり、体の熱を出します)。汗をかき過ぎるときは、酸味のある柑橘類、キウイ、五味茶などを取ると多少は抑えられます。

●お料理ヒント
ひと口大に切ったトマトと豆腐をだしで煮て、酒、醤油、みりんで調味した煮物、グリーンアスパラガスとイカの酢味噌あえ、セロリとタコのキュウリドレッシングあえなど。
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植木もも子 [料理研究家・管理栄養士・国際薬膳師]

健やか料理研究家、管理栄養士、国際中医師・国際中医薬膳管理師。
遼寧中医薬大学付属日本中医薬学院の薬膳講師を務める。原宿にて薬膳と栄養学双方を取りいれた美味しい季節の料理教室と初心者のための男性料理教室を主宰。企業、レストランなどの健康メニューの提案、開発等を手掛ける。NHKテレビテキスト『きれいの魔法』にて、「きれいになる薬膳レシピ」好評連載中。近著『夜九時ご飯』(新星出版社)『欝に効く、食べ物、食べ方。作りかた』共著(保健同人社)『毎日作らないおかずの手帳』日東書院など
「毎日の食事が人生を作る」「美味しく!楽しく!健康に!」をモットーに活動中
HP  http://www.peachtreekitchen.jp


東洋医学に学ぶ 旬な食生活

食養生は中国の古くから伝承されている、健康を維持するための知恵です。中国の伝統医学は4000年もの歴史を持つともいわれています。その基本となる考えは陰陽学と五行説の考え方です。特に「陰陽」はすべての基本となります。この連載では養生法、特に季節に合った食養生のお話をしていきます。

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