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出口治明の提言:日本の優先順位

日本版ISA導入を契機に
少子高齢化時代における資産形成を考える

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第85回】 2013年5月28日
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 2014年1月1日より、NISA(ニーサ)と呼ばれる個人投資家向けの少額投資非課税制度が始まる。これは英国のISA(Individual Savings Account)に範をとった制度であり、個人の自助努力に基づく資産形成を支援・促進することを主な狙いとしている。

 ところで、少子高齢化時代における資産形成は、そもそもどのように考えればいいのだろうか。NISAの導入を契機に、今回は、この問題を考えてみたい。

NISAとはどういう制度か

 まず、新しく導入されるNISAの仕組みを、本家の英国と対比する形で概観してみよう。NISAを一言でいえば、「5年間、譲渡益や配当金が非課税となる、毎年100万円まで最大500万円まで、上場株式や株式投信が購入できる制度」のことである。

(2013年2月15日付三菱UFJ投信のNISA特集コラムをベースに作成)

 NISAは本家に比べれば、まだかなり制限的だが、ISAは四半世紀の歴史があり、英国民の4割弱が利用している制度なので(口座数は全体の80%が預金型。但し、金額でみると残高はほぼ拮抗)、NISAも国民に定着してくれば、制度内容も徐々に拡充されていく可能性はあるだろう。

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出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

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