ノイズにふりまわされがちな人への提言

 ノイズは逆位相の「逆ノイズ」で消去することが可能だ。
「ノイズキャンセリング」とは、地下鉄などの騒音の中で静かに音楽を聴くために開発された技術で、ヘッドホンに使われている。
騒音とは逆の位相の音波を発生させることで互いの音波を消し合い、騒音、つまりノイズを低減させるのだ。
 いまの時代、100%ノイズのない環境で仕事をすることはできないだろう。
 携帯電話もインターネットもつながらない山の中にオフィスを構えるわけにはいかないし、携帯電話、スマホを捨てるというのは、かなり難しい選択だろう。
意識していても、なかなか自分を律することのできない方は、次の2点を意識してみてはいかがだろうか。

(1)ノイズへのアクセスを面倒くさくする
(2)アクセスしたあと、面倒くさいノイズを発生させる

「面倒くさがりや」の方には、特にお勧めするやり方だ。
 繋がりにくくする仕掛けと、繋がっている状態を中断させたくする仕掛けをみずからつくり上げるのだ。
 この考えを応用していくことで、依存体質がかなり改善される。

 電子機器はどんどん多機能化しているが、ノイズを減らすためには単機能のサービスや商品を選ぶべきだ。
 とくにスマホやタブレットのように、さまざまな機能を持つネットワーク機器は、ノイズの宝庫と言っても過言ではない。
できるだけ機能が絞り込まれたものを選ぶのが賢明である。
 そうは言っても、ほとんどの人は多機能なデバイスに魅力を感じるだろう。
 どうせ買うなら新機能がついたもの、たくさんの機能がついたものを選びたいと思うのは私も同じだから理解できる。