ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
週刊ダイヤモンド 企業特集

【企業特集】JXホールディングス
総合エネルギー帝国を築く
石油王者の危機感なき危機

2013年6月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

石油精製販売を主力に、天然ガス、電力など複数のエネルギー事業と金属事業を展開する10兆円企業は、巨艦をどう成長させていくのか。大型合併によって誕生した世界に例がない総合エネルギー企業の今を追った。(「週刊ダイヤモンド」編集部 柳澤里佳)

 「レギュラー139円」を掲げるノンブランド(非元売り系列)のガソリンスタンド(GS)。その近所に「レギュラー147円」を掲げる国内最大手「ENEOS」特約店系列のGSがある。ドライバーたちは「安いから」と、ノンブランドGSへと吸い寄せられていく。こんな光景は今、全国各地で日常茶飯事となっている。原因はガソリン流通の構造不況にある。

 ガソリンが供給過剰状態にあり、石油元売り各社は系列GSへ卸すだけではガソリンが余る。販売量を落としたくないため、余剰分をより安価な卸値でスポット市場へと流す。そこから調達するノンブランドGSは、系列GSよりも安値で販売できるというわけだ。

 この影響で系列GSが淘汰されることは、結果的に、元売り各社にとっては不採算なGS網のリストラにつながる。ENEOS約1万1000店を束ねるJXホールディングスにおいても、それは例外ではない。

 JXは石油精製販売を主力に、天然ガス、電力、新エネルギー、石炭など複数のエネルギー事業を展開する売上高10兆円企業だ。事業規模は大小かなりの開きがあるものの、1次エネルギーをほぼすべて手がけ、かつ川下も手がけて最終ユーザーに供給する自らを「エネルギー変換企業」と銘打ち、「巨大なエネルギー帝国を築く」というビジョンを持つ。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


週刊ダイヤモンド 企業特集

経済環境が激変するなか、企業が成長を続けるためには、従来の価値観に捉われない長期的な視点による経営戦略が必要だ。経営課題を克服して自社の強みを伸ばすための秘訣を、大企業の経営戦略から紐解いてみよう。

「週刊ダイヤモンド 企業特集」

⇒バックナンバー一覧