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三谷流構造的やわらか発想法

「1分スピーチ合戦」でヒトは変わる
~話す・聴く技術、感情知能(EQ)を鍛えよう

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第63講】 2013年6月27日
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知能とはIQだけではない
「マルティプル・インテリジェンス」と「EQ(感情知能)」

 1983年にハーバード教育大学院のハワード・ガードナー教授は唱えました。「知能(Intelligence)とは複雑で総合的な力であり、少なくとも8つの側面を持つ」と。それが「マルティプル・インテリジェンス(Multiple Intelligence)」という考え方でした。

 IQテストで測れるものはその8つのうち2つ(言語的知能[word]、数学・論理的知能[logic])に過ぎません。ヒトが生きていく上で役に立つ知能は、他にもいっぱいある(*1)のです。それらは各々、賞賛され訓練されるべきものなのです。しかし、日本の教育現場(家庭でも学校でも)では、そういった考え方は広まりませんでした。

 1990年にはその感情面に焦点を当てた知能レベルの把握法が提唱されます。それがピーター・サロベイ、ジョン・メイヤー両博士によるEQ(Emotional Quotient)理論でした。彼らは「感情を上手く理解、活用する能力は基本的知能であり測定可能である」とし、それを4つに分類しました。それが感情の「識別(indentify)」「利用(use)」「理解(understand)」「管理(manage)」です。

 EQは、1995年にダニエル・ゴールマンが『EQ~心の知能指数 Emotional Intelligence』で、EQを25のコンピテンシーとして定義したことで、社会人研修や新人採用に普及しました。でもやはり日本では、学校・家庭レベルに浸透することはありませんでした。感情のコントロールや表現を訓練するという習慣や実践は、日本の子どもたちになされることはなかったのです。

*1 他の6つは、空間・視覚的(picture)、身体的(body)、音楽的(music)、対人的(people)、内面的(self)、自然認識(nature)とされる。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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