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つぶやきブログ「twitter」の魔力

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第4回】 2008年7月9日
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 twitter(トゥイッター)というソーシャルウェブ・サービスが人気を呼んでいる。twitterとは、訳すと「小鳥のさえずり」のことだが、その名の通り、あまり深い意味もなく、でもちょっとささやいてみたい、つぶやいてみたいといったような内容を短いテキストにして公開するというものである。

 アメリカでは、別称「マイクロ・ブログ」、日本では「つぶやきブログ」などと呼ばれるサービスだ。

 投稿は非常に簡単だ。twitterのページで登録を済ませるとウィンドウに出てくるのは、「今何しているの?」という質問とその下の四角い回答欄。そこに、たとえば「今、ご飯を食べ終わったところ」とか、「待ち合わせで相手を待っているんだけれど」とか、「風邪引いちゃった」といった他愛ない思いを、文字数制限140字以内で書き込むのである。

 利用は、ウェブページだけでなく、携帯電話やインスタント・メッセージのウィンドウからも可能で、またフェースブックなどのSNS(ソーシャルネットワーク・サイト)に統合することもできる。

 こんな意味もないつぶやきサービスがなぜ人気になるのかと、首を傾げたくなるところだが、ウェブのトラフィックを追跡するアレクサによると、今年2月にはトラフィック数によるランキング(世界中)で3500位ほどだった同サイトは、6月には650位あたりに急上昇した。アメリカでのランキングは500位内に突入している。

 ブログのような大上段に構えたところがなく、SNSのようにあれこれメンテナンスする必要もなく、何と言ってもごく簡単に思いを吐露できて、その上他人の同じようなつぶやきも覗けるといういくつかの特質が、急速にユーザーを増やしている理由である。急速な人気にインフラがついていけず、サイトがダウンすることがtwitter名物にすらなっているが、注目される新しいサービスに特有の求心力を勝ち取っているのは確かだ。

見知らぬ人に追跡される快感?
ネズミ講式に増殖する軽い人間関係

 twitterはよく、インスタント・メッセージングとSNS、携帯電話のテキスト・メッセージを合体させたようなサービスだと言われる。ことに面白い機能は、まったく知らないユーザーをフォロー(追跡)したり、同様に知らないユーザーからフォローされたりする点だ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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