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岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

「G.Gモール」は量販店を活性化させる救世主か!?
シニア市場取り込みに本腰入れたイオンの変化

岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]
【第10回】 2013年7月11日
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シニアをどのように攻略していくかは小売業各社にとっては必須の戦略と言えます。しかし、実際には介護関連マーケットのみが注目されているのが実情であり、元気なシニア・シルバーに向けた企業の具体的な取り組み事例はいまだ少ないように感じます。そんななか、大胆な戦略をもってシニアに切り込み始めたのがイオングループです。同社はシニアシフトを戦略の切り口として設定し、策を次々と打ち始めています。その象徴的な取り組みがイオン葛西店のリニューアルです。イオン葛西店が新たに設置した「G.Gモール」とは何か。イオンの掲げるシニアシフト戦略を通して日本の高齢化市場で成功するためのキーワードを探ります。

イオンが掲げる
4つのシフト戦略

 イオングループは中期経営計画(2011年度~2013年度)において3つのシフト戦略を掲げています。

1.都市型シフト(大都市圏中心に出店やリニューアルを強化)
2.アジアシフト(アジア、ASEANに向けてのグローバル戦略強化)
3.シニアシフト(55歳以上のシニア向け戦略強化)

 最近ではこれらに加えて、デジタルシフト(ネットを含めたIT戦略強化)も加えた4つのシフトを掲げています。

 上記の中でも特に国内市場において強化している戦略がシニアシフトです。顧客ターゲットとしてシニア層をより重視していく取り組みです。

 イオンでは従来から主なターゲットとしていたのは、子どもがいるファミリー層でした。これは同社だけでなく他のGMS(総合量販店)も同様です。今でもファミリーは主要顧客層ではありますが、日本の人口変化は予想以上に速く推移しています。

次のページ>> 人口動態の変化に対応
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岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]

平成3年、株式会社船井総合研究所入社。現在、同社、上席コンサルタント。「戦略は思いに従う」を信条にファッションを専門分野として、現在では百貨店、アパレルメーカー、SPA専門店を中心としたアパレル、流通小売業のコンサルティングに従事している。現場支援と通算2,000回を超える講演活動により、情熱に満ち溢れた企業づくりにまい進している。テレビ出演、雑誌、新聞などへの執筆も数多く、コメンテーターとしての活動にも注目が集まっている。この数年のコンサルティングテーマは「永続するための企業ブランド戦略づくり」。社員が誇れる会社を作るためのコンサルティングに全力を注いでいる。
最新著の『超繁盛店のツボとコツがゼッタイにわかる本』や『コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよーくわかる本ー本当のところどうなの? 本音がわかる! 仕事がわかる!』(共に秀和システム)などがある。

【関連サイト】「丸の内ではたらく情熱コンサルタントのブログ」


岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

リニューアル店舗、新店、新業態などの新しい商業施設に、街歩き・店歩き歴21年の岩崎剛幸・船井総合研究所上席コンサルタントが取材して、レポートする。岩崎氏はファッション業界や百貨店業界を専門分野にしており、鋭い視点が持ち味。商圏に与える影響や店としてのオモシロさ、新しさ、消費市場の流行のタネなどを探していく。

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