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かの残響、清冽なり――本田美奈子.と日本のポピュラー音楽史

女性ロックバンドWild Cats以来15年
全員女性のピアノ五重奏でクラシック(2004年)

坪井賢一 [ダイヤモンド社論説委員]
【第31回】 2013年7月26日
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 2004年12月にクリスマスにちなんだいコンサートへ4回出演している。体調は悪化していたようだが、舞台では元気いっぱい、美しいソプラノ・ヴォイスを聴かせた。曲目はいずれも2枚のアルバム(「AVE MARIA」「時」)から選択され、弦楽器を主体にしたアンサンブルにピアノを入れた編成により、本田美奈子さんのスタイルが確立してきていた。

女性コンマスで「アーリー・クリスマス・コンサート」

新宿文化センターで歌う本田美奈子さん。舞台に座って歌唱したのは「風のくちづけ」(レスピーギ)だった
(撮影=原田京子、提供=BMI)

 12月の3公演、4回の演奏会は、以下のスケジュールと会場で開催されている。

(1)12月4日 本田美奈子. 高野二郎アーリー・クリスマス・コンサート(神田慶一指揮、青いサカナ室内合奏団、三鷹市芸術文化センター)

(2)12月22日-23日 アヴェ・マリア 本田美奈子.クリスマス・コンサート(2日連続、新宿文化センター大ホール)

(3)12月24日 めざましクラシックス(王子ホール)

 12月4日の(1)は、テノールの高野二郎さんとのジョイント・コンサートで、主催者は三鷹市芸術文化センターだった。

 青いサカナ室内合奏団は、神田慶一さんが主宰する「国立オペラ・カンパニー青いサカナ団」のメンバーによる小編成の室内オーケストラである。青いサカナ団は国立音楽大学の関係者によるオペラ・カンパニーで、1989年に結成されてから毎年継続してオペラの公演を行なっている。神田さんは芸術監督として作曲、演出、指揮まで手がける。このジョイント・コンサートも全曲の編曲者、そして指揮者でもあった。

 当日のプログラムは以下のとおり。

(1)本田美奈子. &高野二郎 with 青いサカナ室内合奏団
「アーリー・クリスマス・コンサート」
2004年12月4日(土)14:00開演
【会場】三鷹市芸術文化センター風のホール
【企画監修】池田卓夫
【出演】本田美奈子.(ソプラノ)高野二郎(テノール)
神田慶一(アレンジ、指揮、ピアノ)
青いサカナ室内合奏団

【プログラム】
①「エデンの東」レナード・ローゼンマン作曲 本田美奈子日本語詞(本田美奈子)
②「人知れぬ涙」 ~オペラ「愛の妙薬」より ガエターノ・ドニゼッティ作曲 青井陽治日本語詞(本田美奈子)
③「笛のアリア」~オペラ「魔笛」より W.A.モーツァルト作曲(高野二郎)
④「愛はすべてを変える」~ミュージカル「アスペクツ・オブ・ラヴ」より アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲(高野二郎)
⑤「惑星」の主題による室内小組曲 G.ホルスト作曲 神田慶一編曲(オケ)
⑥「ジュピター」G.ホルスト作曲 岩谷時子作詞(本田美奈子)

★休憩★

⑦「昴」谷村新司作詞作曲(高野二郎)
⑧「浜辺の歌」成田為三作曲 林古渓作詞(高野二郎)
⑨「マリア」~ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」より L.バーンスタイン作曲(高野二郎)
⑩「この素晴らしき世界」ジョージ・ダグラス作曲 森寧子日本語詞(本田美奈子)
⑪「グリーン・スリーブス」イングランド民謡(本田美奈子)
⑫「誰も寝てはならぬ」~オペラ「トゥーランドット」より(本田美奈子)
⑬「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」F.サルトーリ作曲 L.クアラントット作詞(デュエット)
アンコール 「きよしこの夜」F.X.グルーバー作曲 ヨーゼフ・モール作詞

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坪井賢一 [ダイヤモンド社論説委員]

1954年生まれ。78年早稲田大学政治経済学部卒業後、ダイヤモンド社入社。「週刊ダイヤモンド」編集長などを経て現職。著書に『複雑系の選択』『めちゃくちゃわかるよ!経済学』(ダイヤモンド社)『浦安図書館を支える人びと』(日本図書館協会)など。


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日本のポピュラー音楽の誕生をレコード産業の創始と同時だと考えると、1910年代にさかのぼる。この連載では、日本の音楽史100年を、たった20年の間に多様なポピュラー音楽の稜線を駆け抜けた本田美奈子さんの音楽家人生を軸にしてたどっていく。

「かの残響、清冽なり――本田美奈子.と日本のポピュラー音楽史」

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