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IT運用管理市場において
ベンダーは何のために存在するのか?

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【第4回】 2013年8月5日
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キャメロン・
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 同僚のジョージ・スパフォードから先日、2009年にTEDでサイモン・シネックが講演した「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」の映像リンクをメールで受け取った。

 数年前の講演だが、サイモンが論じている内容は陳腐化しておらず今でも見事に通用する。そのプレゼンテーションで使われた重要な図を、下に再現してみた。

 

 

 

 

 


 多くの組織は、自社が「何を」「どのように」行っているのか(すなわち、他社と比較して提供価値を差別化するなんらかの社内プロセスを通じてなど)を認識しているとシネックは述べた。

 しかし、単なる利益の創出以上に「何のために」事業を行っているのかを理解している組織は、ほとんど存在しないのでは、と主張している。戦略的観点からすると、こうした従来型の組織はシネックが「ゴールデンサークル」と呼ぶモデルを、外輪から中心に向かって思考していると言えるのだ。

 シネックは、アップルやライト兄弟、キング牧師を例示しながら、市場をリードする傑出した組織や人物はみな同じ方法で考え・行動し、結果をもたらすと主張している。

 その他一般人とは正反対の方法で、彼らはモデルの中心、つまり「Why(何のために)」という思考から始める。なぜなら彼らは目的や信念、動機を持っており、彼らが作り出す製品、広告メッセージ、最終的にはそこで働く従業員に至るすべてにそのDNAが刻み込まれているからである。

IT運用管理市場を改革する熱意のあるベンダーは
どこにいるのか

 私はこのプレゼンを見ているうちに、シネックが例に挙げた素晴らしい企業リストに加えられるようなIT運用管理のソフトウェア会社が、1社でも当てはまるか自問自答してみた。しかし思い浮かんだものは乏しいものだ。

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