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紙の神々 業界紙・専門誌探訪記

出版業界見つめて24年!
今の電子書籍ブームは過去とは異質と見る
書籍は横ばいだが雑誌は減少止まらず

週刊ダイヤモンド編集部 清水量介
【第4回】 2013年8月23日
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Photo by Ryosuke Shimizu

 電子書籍元年――。毎年のように、メディアはそう表現している。

 確かに、AppleのiPadの発売や、アマゾンのKindle開始など大きなニュースが毎年のようにある。長く出版業界を見つめてきた“玄人”はその状況をどう見ているのだろうか。

 業界紙や専門誌を訪ねるこの連載。4回目は、出版業界・新聞業界を扱う業界誌「文化通信」の星野編集長に話を聞いた。

 文化通信の創業は1946年。出版業界、新聞社などメディア業界の総合専門紙「文化通信」を発行している。東京に15人、大阪や名古屋などを含めれば合計20人ほどの記者を抱え、読者は出版社と新聞社による法人契約が中心だ。

 文化通信は新聞業界のことも扱うが、話を伺った星野編集長は出版業界を担当してきたため、今回は出版業界のことに限って話を進めたい。

デジタル化の一方で出版市場は長期低落が続く

 星野編集長は、1989年に文化通信に入社以来、24年間にわたり、出版業界を取材してきた。その間は、まさしく、「出版×デジタル」という流れが拡大してきた時期と重なる。

 ただし、89年といえば、インターネットもスマートフォンも、タブレットもない。黎明期の当時、出版のデジタル化といえば、CD-ROMのことだった。ベンチャー企業のシナジー幾何学が開発したソフトは新しい出版形態として注目された。

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インターネットでの無料の情報の氾濫や、ソーシャルネットワークの流行。それらの影響を受けて、新聞や雑誌が苦境に立ってから久しい。しかし、メディア業界を見渡せば、業界紙、専門誌はまだまだ数えきれないほど存在し、新規創刊もある。その内容は充実していて、インターネットの無料情報では代替できないものが多い。業界紙や専門誌は一つの分野のことを掘り下げる。中にはとても狭い業界、分野を信じられないほど深堀する媒体もある。なぜ、その業界や分野にそれほどまでに魅せられるのか。どのような取材、編集をしているのか。扱う業界や分野の現状とは…。無からコンテンツを創造する“紙の神々”の生態に迫る。

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