激変!エネルギー最新事情
【第3回】 2013年8月26日
著者・コラム紹介
ダイヤモンド・オンライン編集部
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メタンハイドレートの資源量は輸入LNG11年分
“革命”には力不足でも期待大きい商業生産

今年3月、世界で初めて海底のメタンハイドレートからメタンガスの生産に成功した日本。前編では、日本近海に大量に眠るメタンハイドレートとは何かについて解説してきました。今の日本のエネルギー事情に鑑みると、メタンハイドレートには大きな期待がかかっていることも分かってきました。では、いま話題の「シェール革命」のように、メタンハイドレートでもメタンガスを大量に生産できるような“革命”が起こるのでしょうか。残念ながら、それほど単純なことではなさそうですが、大きな可能性があることは間違いなさそうです。(取材・文/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

南海トラフに眠る
大量のメタンハイドレート

今年3月、世界で初めて海底のメタンハイドレートからメタンガスの採掘に成功した。写真はその際のもの (写真提供:JOGMEC)

 メタンハイドレートは、“燃える氷”とも表現される、水とメタンガスで構成される物質のこと。正確には「氷」ではないのですが、見た目が氷そのものなので、こう表現されます。メタンガスは天然ガスの主成分であり、ゆえに“燃える”となるわけです。

 このメタンハイドレートは、「低温」で「高圧」という二つの条件が揃った環境下で、安定して存在する物質です。そんな条件の場所とは、具体的には永久凍土層や水深500メートルよりも深い海底の土の中になります。

 日本近海にはメタンハイドレートが大量に存在することが分かっていました。最近の調査の結果、東部南海トラフのメタンガスの原始資源量(採掘可能・不可能を問わない資源の総量)は、現在分かっているだけで日本が2011年度に輸入した液化天然ガス(LNG)の11年分に相当します。

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原子力発電所の再稼働のメドが立たない今、エネルギーの安定的な確保ができるかは国民生活にとって非常に重要な意味を持つ。国内ではスマートコミュニティや大型蓄電池、太陽光発電に代表される再生可能エネルギー、地熱発電、メタンハイドレートなど、さまざまなエネルギー源の実用化へ検討が進められている。エネルギーに関する最新事情をレポートする。

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