海外ドラマなどではよく目にする、職場のデスクに家族の写真が飾られた光景。日本ではあまり目にすることがないが、それもそのはず。470人の男女に聞いたところ、職場のデスクに家族の写真を「飾りたい」と答えた人は、わずか15%だったという。85%にのぼった「飾りたくない」派のコメントからは、日本人らしいとも言えそうな心境が見え隠れする。
調査は、キーマンズネットが2013年7月25日~31日かけて実施。有効回答数は470。
飾りたい派
「子どもの写真でやる気が出る」
まずは少数派となった15%の人たちの答えを紹介しよう。なるほどと感じるのは、子どもに見られていると思うと仕事に気合いが入るという意見だ。
「娘たちの写真を見たら、恥ずかしいマネはできないからきちんと仕事をします」(40代・男性)
「やはり、子どもは偉大だ。見ていると、やる気が起きる」(40代・男性)
「すでに10年以上前から写真を飾っています。現在机上に4枚置いています」(40代・男性)、「同じ会社の旦那の写真を飾ることはあり得ませんが、子どもの小さい頃の写真はずっと飾っています。でももうすぐ大学生になるので、そろそろやめようかなぁ」(40代・女性)というように、長年飾っている人もいた。
また、「孫ができて考えが一変しました」(50代・男性)という人や、「訪問者があったとき、話題ができてよい」(60代・男性)と、その有意性を言う人も。
ただし、「飾りたい」派の中にも、周囲から指摘を受けた人もいるよう。
「以前デジタルフォトフレームを置いていたが、部下にやめてくれと言われ、震災時の節電と共に箱の中に格納されロッカー行きとなりました」(40代・男性)
デジタルフォトフレームだったからダメだったのか、そもそも家族の写真が疎まれたのか…。
デスクに家族の写真を飾るぐらい個人の自由、と思いたいところだが、「飾りたくない」派は想像以上に多い。