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「今なら」間に合う! NISAの正しい活用法

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第295回】 2013年9月11日
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10月1日前なら口座開設の
取り消しは十分間に合う

 先週の木曜日、9月5日の『日本経済新聞』朝刊の9面下段に、「NISA口座開設にあたっての大切なお知らせ」という、金融庁、証券業協会、全国銀行協会、全国地方銀行協会、投資信託協会、その他の多くの団体が名前を連ねる広告が載った。

 タイトルの「……大切なお知らせ」の下には、サブタイトル的に「既にNISA口座開設の申し込みをされたお客様もお読み下さい」とある。

 この地味だけれども大切な告知の、最も重要なメッセージを2点に要約すると、「NISAは1人につき1つの金融機関でしか口座開設が出来ないこと」と、「複数の金融機関に重複して申し込まれたお客様は、最も希望する金融機関以外の金融機関に対して、10月1日より前にできるだけ早く申し込みを取り消す旨をお申し出下さい」の2点だ。

 補足すると、NISA(少額投資非課税制度)の口座は、現行制度上、一旦口座を開設すると、最長4年間は金融機関を変更することができない。

 また、複数の金融機関に重複して申し込んでしまった場合、税務署に早く申請書類が着いた金融機関口座が優先的に開設されて、書類到着が送れた金融機関の口座は開かれない。

 同一日に複数の金融機関から同一人に関するNISA口座申し込みの書類が到着するとした場合にどうなるかというと、両方が受理されない形になる。

 NISAの申込書類受付開始は今年、2013年の10月1日だ。この日には、複数の金融機関からNISAの申込書類が税務署に殺到することが予想され、その場合、金融機関・税務署・利用者のそれぞれがかなり面倒な手続きと不便に巻き込まれる可能性がある。先の告知の目的は、そうした事態を少しでも減らそうとするものだろう。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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