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部下を伸ばすも、つぶすも言葉しだい
【第1回】 2013年9月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
吉田幸弘

部下を活かす相槌、つぶす相槌

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「部下が思いどおりに動いてくれない」「自主的に行動しない」「部下にもっとやる気を出してもらいたい」といった悩みを持っている上司は少なくありません。しかし、その背景に、部下とのコミュニケーションに問題があることも……。ちょっとした言い回しで、部下のやる気を引き出すことができます。

二人の新人リーダー、チームの業績を伸ばしたのは?

 ある会社で同期の二人が、同時にマネージャーに昇進しました。でも、この二人は部下との接し方がまるで正反対。

 部下に指示・命令をきっちり出して指導し、部下の言い訳を許さないAさん。部下に対して支配的・威圧的です。メンバーはAさんと話しているとき、萎縮しています。会議では、Aさんばかりが話しています。
 一方のBさんは部下と気軽に冗談を言い合い、笑っていることもしょっちゅうです。指示・命令は、最低限のみ。会議でも、Bさんが話すよりも、むしろ部下のほうが話すことが多く、それに対してBさんは相槌を打っています。たまに部下に質問をするときも、話しやすいように気を遣っています。

「上司は、部下に対しすべてに勝っていなくてはならない」と思っているAさんは、Bさんに対して「そんなことやっていたら部下にナメられるだけだ。もっと厳しくしなくてはダメだ」なんて心配していました。

 昇進してから6ヵ月が経ちました。どちらのチームの方が業績を伸ばしたでしょうか。実は、Bさんのチームだったのです。

相手が受け取りやすい言葉を投げよう

 Bさん、実は仕事をしていないように見えて、しっかりマネージャーの仕事はしていたのです。一方のAさんは、プレーヤーとしての仕事はしていましたが、マネージャーとしての仕事をしていなかったのです。
 マネージャーの仕事は、部下の力を最大限に引き出し、最高のパフォーマンスを出すことです。Bさんは部下の話をしっかり受け止め、キャッチボールのように相手が受け取りやすい言葉を投げかけていたのです。
 質問するときは、部下が答えやすい形で質問する。部下がもっと話したくなるような相槌を打つことを心がけていました。

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吉田幸弘

リフレッシュコミュニケーションズ代表。上司向けコーチ・コミュニケーションデザイナー、人材育成コンサルタント。 1970年東京都生まれ。大学を卒業後、大手旅行代理店を経て学校法人、外資系専門商社、広告代理店の3社にて管理職を経験。外資系専門商社在籍時に「怒ってばかりの不器用なコミュニケーション」で、2度の降格人事を経験。その後、コミュニケーションを学び、劇的に営業成績を改善し、再びマネージャーに。再昇格後は「部下を認めて自発的に動かすマネジメント」により、離職率を10分の1とし、売上げも前年比20%増を続け、3年連続MVPに選ばれる。その後、コーチングなども学び、社外でもトレーナーとして活動する。クライアントの数が増えてきたため、2011年1月に独立。現在、経営者・中間管理職向けに、コーチングの手法を駆使し、人材育成、チームビルディング、売上げ改善法についてコンサルティング活動を行なっている。 「自分が変われば、どんな相手も変わる」がモットー。


部下を伸ばすも、つぶすも言葉しだい

ちょっとした言い方、言い回しによって、部下はやる気を出し自発的に動くようになることもあれば、逆にクサらせてしまうこともあります。相槌の打ち方・聞き方・褒め方・頼み方・励まし方・伝え方・叱り方――シーン別にどんな言い回しをしたらいいか、また困った部下に対しての効果的なひと言を、事例を交えて解説します。うまい「言い回し」ができるようになれば、コミュニケーションも円滑になり、部下のやる気も上がります。

「部下を伸ばすも、つぶすも言葉しだい」

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