「数字に強くなりたいけど、バリバリ文系だし…」「数学赤点だったし…」とあきらめている方のための連載がスタートします。『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方――「アイツは数字に強い」と言われる34のテクニック』の著者が、数字に強いと一目置かれるためのテクニックを伝授。今日は、35×35などの2乗の計算を瞬時に暗算でする方法を紹介します。
あなたの評価を上げる
切り札は「計算力」!
紙に書いたり、電卓を使うことなく、頭の中でパッと計算ができたら……。それはあなたの「武器」になります。
例えば営業相手から、
「89店舗に6台ずつ、君のとこの端末を設置しようと思う」
と言われたとき、即座に
「534台ですね!ご注文、ありがとうございます!!」
と言えたらどうでしょう。
例えば部長から、
「前期の経常利益は8億円だったが、後期は11億円で着地しそうだ」
と言われたとき、即座に
「37.5%アップですね」
と言えたら?
きっとあなたを、「数字に強い人」「頭の回転の速い人」、ひいては「優秀な人」と思うのではないでしょうか。少なくとも、コイツは他のヤツとは違うな、と感じるはずです。
あなたは一目置かれるようになります。
え、そんなことで?と思うかもしれません。
でも、人の評価なんて案外そんなものです。周りを見回してください。たいしたことをしていないのに高い評価を受けている人はいませんか?同じ働きなのに評価が違うと感じることはありませんか?
そもそも普通の人間の能力差など、そんなにないのです。
ものすごく優秀な人は別ですが、普通の仕事をしている普通の人の間には、大きな能力差はありません。
それでも出世や処遇で差がつくのは、運や性格などがあるでしょう。
でも「印象」も無視できません。
電卓をたたくあなたは当たり前すぎて、人の印象に残りません。
でも、他の人が電卓をたたく中、あなただけ暗算でパッと答えたら?
あなたは印象に残ります。こんな少しのことが、あなたのイメージを変え、評価を上げるのです。