2ケタの2乗の計算を
暗算で解くテクニック

 では、さっそく、テクニックを一つ紹介しましょう。
 2ケタ×2ケタを計算する方法はいろいろありますが、今日は、2乗の計算のテクニックを紹介したいと思います。
35×35、52×52などの、2ケタの数の2乗の計算は簡単にできます。この計算法を「おみやげ暗算法」といいます。

 35×35を「おみやげ暗算法」で解いてみましょう。
 1. まず、後ろの「35」の一の位の「5」を、“おみやげ”として、前の「35」に渡します。つまり、40×30とします。
 2. 40×30を計算すると、1200ですね。
 3. この1200に、“おみやげ”の「5」を2乗した「25」を足します。
   1200+25=1225

 はい、これで35×35の計算は終わりです。35×35=1225です。

 では、もう一例、52×52を解いてみてください。
 1. まず、後ろの「52」の一の位の「2」を、“おみやげ”として、前の「52」に渡します。つまり、54×50とします。
 2. 54×50を計算すると、2700ですね。
 3. この2700に、“おみやげ”の「2」を2乗した「4」を足します。
   2700+4=2704

 はい、これで52×52も計算できました。答えは、2704です。
  
 いずれも頭の中だけで計算できたと思いますが、場合によっては、54×50=2700のところで、まごついたかもしれません。
  54×50は「分配法則」を使うと簡単にできます。ここでは説明は省きますが、興味のある方は『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方』をご覧ください。


 いかがでしたか?
すばやく頭で計算できるかどうかは、テクニックを知っているかどうかです。
数学の得意、不得意は関係ありません。
 あなたもテクニックを学んで、「アイツは数字に強い」と一目置かれるビジネスパーソンを目指しましょう。

 ※次回は、10月2日(水)掲載です。


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