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「リアル半沢直樹世代」は個人主義者だった!?
“チームワークより個人主義”な40代が6割超

梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]
【第145回】 2013年10月1日
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半沢直樹はチームワーク重視?
それとも個人主義を重視?

 最終回の視聴率が42.2%と大人気ドラマとなった「半沢直樹」。現実の日本の会社(特にドラマの舞台となった銀行のような組織)では、あれほど個性的な人物はすぐにクビになってしまいそうなものだが、そこはファンタジーとして目をつぶれば面白いドラマであった。サラリーマンであれば、仕事でピンチに陥った際に、「半沢直樹ならどうやってこの難局を乗り切っただろうか」と考えた人も少なくないだろう。

 ところで、半沢直樹のすごいところは、「個人の裁量」で大きな決断しつつ、同僚や部下とも「チームワーク」を使って仕事をしていたことだ。普通、能力のある人はスタンドプレイに走りがちで、チームから煙たがれる可能性が高い。現実の社会では、突出した能力のある人は嫌われがちだからだ。

 そこで人は、「個人の裁量で働く個人主義」を優先するか、「和を大事にするチームワーク」を優先するかのどちらかを選ぶことになり、それぞれに適した職場を選ぶことになる。いずれにしても、チーム主義と個人主義のどちらの職場に自分の身を置くべきかは、サラリーマンにとって重要な選択の1つだろう。

 日本能率協会が行った「第1回『ビジネスパーソン1000人調査』働き方に関する意識」によると、チームワークを優先する職場と、個人の裁量を優先する職場のどちらで働きたいか、という質問に対し、20代はチームワーク優先と答えた人が51.3%と過半数を超え、40代は個人の裁量と答えた人が62.6%と、対照的な結果となった。半沢直樹は1989年に入行しているので、40代真っ只中。半沢直樹は同期の仲間とのチームワークに安らぎを感じつつも、きっと個人の裁量を優先してほしいと思っていたのだ。

 半沢直樹のドラマの視聴者の中でも、40代は巨大組織に1人で楯突く半沢に高揚し、20代は同期との友情にキュンとしていたかもしれない。同じドラマでも、世代が異なれば、見方も変わる。その両面があったからこそ、人気ドラマになれたのだろう。

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梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]

ロスジェネ世代(1981年生)の編集・ライター。フリーライター、編集プロダクション勤務を経て2008年より株式会社プレスラボを起ち上げる。著書に『エレベスト』(戎光祥出版)。web上のニュースサイト「下北沢経済新聞」編集長。「GetNavi」(学研)誌上で『コンビニ研究室』連載中。他に「日経トレンディネット」「COBS ONLINE」「R25」「サイゾー」など主にネット媒体で執筆中。起業したのは旺盛な独立心と言うよりも、むしろサラリーマンの職場における煩わしい人間関係から逃げるため。
ツイッター:@umeda_kazuhiko


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