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オヤジの幸福論

実践編(1):目的に合った投資をする

後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]
【第21回】 2013年10月3日
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 過去数回、合理的な投資行動を阻む人間固有のバイアスを回避するため、思い切って自分の意思決定を排除する仕組みとして「分散投資」「長期投資」「積立投資」についてお話ししてきました。この連載を読んで会社の確定拠出年金や個人の証券口座で投資を始めようと思う方がいればとても嬉しいことですが、実際に投資をする場合、知っておかなければならないことがまだあります。分散投資、長期投資、積立投資などはあくまで総論的な話で、野球にたとえるなら、ポジションごとにどのような人を配置すればよいか(分散投資)、または、一試合だけで見るのではなく全シーズンを踏まえて作戦を立てよう(長期投資)といった非常にハイレベルの意思決定です。

 実際の試合では対戦相手の特徴を踏まえたうえで細部を詰め、例えば、なるべく点を取らせない作戦でいくのか、それとも打撃戦に持ち込むのかなどを考える必要があり、資産運用にも同じことが言えます。そこで、今回からは資産運用においてオヤジ世代の皆さんのそれぞれの目的を達成するためにどのような戦略を立て、それを遂行すればよいのかといった実践ノウハウをご紹介します。

資産形成で重要な三つのポイント

 上手に資産形成を実践するうえで重要なのは主に、(1)目的に合った投資をする、(2)年齢によって投資の仕方を変える、(3)投資を計画通りに進める、の三つです。今回はまず、(1)の「目的に合った投資をする」についてお話しします。

 目的に合った投資の仕方を判断する基準は、「投資期間」と「目標」です。投資期間は1年程度の短期か、10年超の長期かということで、目標は資産を殖やす、もしくは守るといったイメージです。一般的には、「短期で守る」場合は市場変動の影響を受けにくい低リスク・低リターンの運用が適切で、「長期で殖やす」場合は高リスク・高リターンの運用が適しています。

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後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]

慶應義塾大学理工学部 非常勤講師。1997年慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。97年株式会社富士銀行(現 株式会社みずほ銀行)にて、法人向け融資業務に従事。2000年みずほ総合研究所に勤務し、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに従事。06年一橋大学大学院国際企業戦略研究科にてMBA取得。同年4月アライアンス・バーンスタイン株式会社に入社。共著書に「企業年金の資産運用ハンドブック」(日本法令 2000年)、「年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-」(東洋経済新報社 2004年)などがある。

 


オヤジの幸福論

年金支給が70歳支給になるかもしれない。公的年金ばかりか企業年金も怪しくなっている。銀行の金利も微々たるもの。平均寿命が延びるほどに老後が不安になってくる。自分で自分を守るためにどうしたらいいのか。オヤジの幸福のために自分年金について教えます。

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