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三谷流構造的やわらか発想法

eEXPOとバンダイナムコに続け!
~社会リソース活用の新ビジネスモデル[1]

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第72講】 2013年10月31日
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数百万の点と点をどうつなぐのか?
オープン・イノベーションは答えではない

 日本の産業力を支えているのは中小企業だとよく言われます。日本の雇用の7割 (2800万人分)は、430万社の中小企業によって生み出され、その質の高さこそがわれわれの産業力そのものだと言っても、過言ではないでしょう。

 でも1社当たり7人弱でやれることは限られます。必定、その力は「本業」である商品・サービス力向上に注がれ、「営業・マーケティング」面には回ってきません。いや、回したところで、出来ることは本当に限られています。

 一方、その中小企業に仕事を頼みたい発注側にしても同じこと。430万社の中から、自分の求める技術を見つけ出し、適切なパートナーを選び出すことは至難の業です。

 ネット時代だから、発注情報をオープンにして開発パートナーを公募すればいい? 確かにそういったオープン・イノベーションを推進している大企業が出始めてきました。P&G、IBM、Intel、DuPont、Merck、味の素といった先進企業のみならず、中小企業でも。

 しかしそこには大きな壁があります。それが「信用」と「機密性」です。

 その案件は、本当にオープンにして大丈夫なのでしょうか? 応募してきた中小企業の技術はともかく、会社として信用できるのでしょうか?
 

セミ・クローズドに
点と点をつなぐ仕組み

 発注側として、その案件をクローズドにしたいと思えば、人づてか自力でネット検索、もしくは展示会などに足を運ぶしかありません。でもそれではとても、すべての候補企業にリーチする(網羅性)ことはできませんし、スピードや選定コストにも難があります。

 これらはいわゆる「ビジネスマッチング」の問題で、それだけならすでに多くの「ネット的解決策」が成立もしています。ただ、商品開発に関わるテーマであり、かつ、膨大な中小企業を供給側とするがゆえに、難しいのです。

 果たして、中小企業サプライヤー&パートナー選択において、「網羅性」「スピード」「信用評価」「低選定コスト」は両立するのでしょうか?

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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