今年のアンケートの面白い特徴

 2位の「誰かと比較される」ことを、子どもはとても嫌います。
「○○さん家の子は~」
「お姉ちゃんはもっとできたのに」
 さらには、「お母さんが子どものころは~」
 などと言われると、自分のことを否定された気分になり、自己肯定感が低くなります。
 子どもによっては、ライバルがいると頑張れる、比較されることで奮起する子もいますが、多くの場合、比較は自己否定の種になっています。

 今年のアンケートの特徴は、
「親のひと言でやる気がなくなったことは、いまのところありません」
「うちの親は小言をあまり言わない」
 という回答が目立ったことです。
 保護者向けのコミュニケーション講座を開催するなどの積み重ねが効いてきたのかもしれません。
 親が少し接し方を変えるだけで、子どもは見違えるように伸びる瞬間を何度も見てきました。
子どもは、悩みや問題を自分自身で解決する力を必ずもっています。
 受験勉強にしても部活動にしても、親にできるのはその力を信じ、待ってあげること。
 そして、寄り添い、伴走しながら引き出してあげることです。