旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理
【第60回】 2013年11月22日 車 浮代

縄文時代は主食であった「栗」
戦国時代は兵糧や戦勝祈願にも

 日本原産種で、北は北海道から南は九州まで、広く栽培されて来た栗は、我が国にはなくてはならない樹木でした。

焼き栗
【材料】生栗…適量
【作り方】①栗は縦に切り込みを入れ、魚焼きグリルに並べて両面で15分程度焼く。②熱いうちに軍手をはめた手で皮をむく。

 縄文時代、集落の周りには栗林やブナ林などが人工的に作られた跡が残っていることから、栗、胡桃《くるみ》、団栗《どんぐり》などの木の実が、縄文人の主食だったことがわかっています。

 農耕が行われるようになってからも、栗の実は非常食の一種とされていました。

 古くは奈良時代に書かれた『日本書紀』を皮切りに、日本最古の薬物辞典と言われる『本草和名』や、平安の頃に書かれた『延喜式』などに、飢饉になっても大丈夫なように、栗を栽培すること、との文面が残っています。

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旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理

栄養価の高い旬の食材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しい食のあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、食材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。

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