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定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔

アイデアは全部潰す、部下の介護なしで何もできない
悪質ダメ上司チェックリスト10

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第4回】 2013年12月9日
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あなたはいくつ当てはまりますか?

①下からのどんな新しいアイデアも疑ってかかる。
②承認を得ようとする部下に対しては、まず自分の部下などの承認を先に取るように指示する。
③部下や同僚には、他人のアイデアには批判的に挑むように仕向ける。
④批判は力いっぱいに、極力、褒めない。
⑤問題があるのは失敗の兆候。徹底的に叩き、担当者がもう報告したくなくなるようにする。

 これを読んで、あなたはどう思うだろうか。決していい上司の行動パターンではない。これは、ハーバード・ビジネス・スクールのロザベス・モス・カンター教授が著書『ザ・セインジマスターズ』で掲げた「いかにしたら自主的変革を効率的に潰せるか」という趣旨の行動パターンを一部改変して作成したものだ。

 ①には、続きがある。その理由だ。新しいことそのものが罪だ、そもそも「下からのアイデア」などにロクなものはない、というものだ。②の心は、そうすれば、きっと他の誰かが潰してくれるから、自分は無傷でいられる、というもの。④では、そうすれば、怖い人だと一目置かれる、と説く。

 さらに、この行動パターンには後半がある。

⑥「すべてのことに細かく」を徹底。計算できるもの、数値化できるものは頻繁に報告させる。
⑦組織の変更や戦略の変更は秘密裏に行い、抜き打ちで発表する。それで恐怖を与える。
⑧情報を求める人間は要注意。できるだけ情報を与えない。
⑨権限移譲と称して、人員削減や配置転換は部下に行わせる。そうすれば、部下が悪者になるから。
⑩この事業に関するすべてを自分が完全に掌握していると思わせる。もちろん、自分に対しても……。

 あなたの周りにこんな上司がいないだろうか。それよりも何よりも、あなた自身がそんな上司でないと言い切れるだろうか。こんな“自己防衛上司”は企業を成長させない。悪質なフリーライダーとさえ言える。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔

大企業の中に、500万人近くいると推計される雇用保蔵者。役職定年者を中心に、もし自分が雇用保蔵人材と認定されているとしたら、どのように自らのキャリアを考え、建て直していくべきなのか。50歳で人生を黄昏(たそがれ)にしないためのマインドセットと自分を変えるための方法論とは……?

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