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為替市場透視眼鏡

来年末のドル円は115円
強いドルと円売りが主テーマに

田中泰輔(ドイツ証券グローバルマクロリサーチオフィサー)
2013年12月18日
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2014年、世界経済は明るさを増すだろう。牽引役は米国だ。バランスシート調整の暗雲が薄れ、住宅から雇用、消費へと晴れ間がつながり、3%超の成長を見込む。米国の回復は新興国の曇天にも薄明かりをもたらす。南欧債務問題に圧迫されるユーロ圏ですら景気後退を脱して、かろうじてプラス成長になる公算だ。

 為替市場の中心テーマは「強いドル」だろう。上のグラフは主要先進国通貨の来年の対ドルレート予想である。ドル全面高の想定からチャートは右下がり。米国・世界経済が回復しリスク投資に前向きになるとき、日本では日本銀行の異次元緩和が奏功し、円安・株高に弾みがつく。14年、ドル円は110~115円での推移を視野に入れている。

 今年予想外に堅調だったユーロも下落基調に戻るだろう。欧州の金融機関がバランスシート健全化や規制対応のために海外資産を処分し、ユーロ圏に資金を還流させたが、ピークを過ぎた。今後は堅調さを増す米国との景気格差、米欧金融政策の跛行を反映し、ユーロは対ドルで1.2ドルに向けて下落するとみる。

 円安とユーロ安の予想経路はほぼ重なるため、ユーロ円は130円台前半で安定的に推移するかの計算になる。しかし、120~140円程度の値幅で上限と下限を年に1、2回見に行くようなブレが生じる可能性がある。米景気を好感した円安と、債務問題の懸念再燃によるユーロ安のタイミングが必ずしも一致しないと見込まれるためだ。

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FX、外貨投資家のニーズに応えた為替投資家向けコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、為替相場の動向を分析、今後の展望を予測する。

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