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嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え
【第1回】 2013年12月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
古賀史健

第1回
人生の迷いを断ち切る
アドラーの思想とは?

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欧米ではフロイト、ユングと並び「心理学界の三大巨頭」と称され、絶大な支持を誇るアルフレッド・アドラー。名著『人を動かす』のデール・カーネギーら自己啓発のメンターたちにも多大な影響を与えた彼の思想は、日本ではまだあまり知られていない。
そこで今回、日本アドラー心理学会顧問の岸見一郎氏とライターの古賀史健氏がタッグを組み、哲人と青年の対話篇形式によるまったく新しい古典『嫌われる勇気——自己啓発の源流「アドラー」の教え』を刊行した。いったいアドラーとはどんな人物で、どんな思想の持ち主なのか、共著者の古賀史健氏が解説する。

時代を100年先行した
知られざる巨匠

 「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

 20世紀の初頭、そんなことを唱えはじめた心理学者がいました。欧米でいまなお絶大な支持を誇り、フロイト、ユングと並ぶ「心理学界の三大巨頭」と称されるオーストリア出身の精神科医、アルフレッド・アドラーです。

 欧米におけるアドラーの受け入れられ方は、フロイトやユングとは若干違います。たとえば、世界的ベストセラーの『人を動かす』や『道は開ける』で知られるデール・カーネギーは、アドラーのことを「一生を費やして人間とその潜在能力を研究した偉大な心理学者」と紹介し、彼の著作にはアドラーの思想が色濃く反映されています。また、スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』でもアドラーの思想に近い内容が語られています。つまりアドラー心理学は、堅苦しい学問としてではなく、人間理解の真理、または到達点として、広く受け入れられているわけです。

 しかし、「時代を100年先行した」といわれる彼の思想には、まだ時代が追いつききれていません。日本における知名度も、フロイトやユングと比べたらかなり限定的なものでしょう。彼の考えは、それほど先駆的なものでした。

 本書『嫌われる勇気』は、そんなアドラーの画期的な思想を、架空の「哲人」と「青年」による対話篇のかたちを採りながら解き明かしていく一冊になります。それでは具体的に、アドラーはどんな思想の持ち主なのでしょうか?

 もし、彼の思想をひと言で要約するなら、次のようになるかもしれません。

「世界」を変えるのは、他の誰でもない「わたし」である。

 アドラーの思想を理解し、実践することができれば、確実に「世界」が変わります。そして「世界」を変えるのは、どこかの国の大統領でもなければ一部のエリート層でもなく、ただただ「わたし」なのです。

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古賀史健 (こが・ふみたけ)

 

ライター/編集者。1973年福岡生まれ。1998年出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。20代の終わりに『アドラー心理学入門』(岸見一郎著)に大きな感銘を受け、10年越しで『嫌われる勇気』の企画を実現。

 


嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え

フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭とされながら、日本では無名に近いアルフレッド・アドラー。彼はトラウマの存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善する具体策を示してくれます。まさに村社会的空気のなかで対人関係に悩む日本人にこそ必要な思想と言えるでしょう。本連載では、アドラーの教えのポイントを逐次解説することでわかりやすく伝えます。

「嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え」

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