ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
LGBT――もはや、知らないでは済まされない――

21世紀に求められる資質は
多様性と包括性の実現になる
――ベス・ブルック 英アーンスト&ヤング(EY)
公共政策担当グローバル・バイスチェア(副会長)に聞く

池冨仁[週刊ダイヤモンド編集部]
【第16回】 2013年12月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
ベスさん(右)とパートナーのミシェールさん(左)。2009年10月に、2人は出会った。ある女性会議の場で、ベスさんはビジネスの世界で活躍する女性エグゼクティブとして、ミシェールさんは自らのビジネスを模索する女性起業家として、だった。その後、ベスさんを取り上げた新聞の記事で彼女がカミングアウトした事実を知ったミシェールさんが、改めてベスさんに個人的な相談を持ちかけたことで、パートナー関係へと発展したという 
Photo by Shinichi Yokoyama

世界四大会計事務所(ビッグ4)の一角を成すアーンスト&ヤング(EY)は、これまでの“多様性”に加えて、“包括性”までを含むリーダーシップの重要性を強調している。なぜ、そのような方向性が必要なのか。米国を代表する女性エグゼクティブの一人で、52年間の沈黙を破って自ら同性愛者であることを明かしたベス・ブルック副会長に話を聞いた。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部・池冨 仁)

同性愛者の許容は
多くの分野で進む

――2013年7月、ローマ教皇のフランシスコ一世が同性愛者に対して一定の理解を示したことが話題になりました。カトリックでは同性愛はタブー視されてきましたが、教皇は、「善良な同性愛者が神を求めるなら、私は(同性愛の是非を)判断する立場にない」として、「同性愛者を社会の隅に追いやるのではなく、社会に溶け込ませる必要がある」と言及しています。

 ローマ教皇の発言は“社会の許容度が上がる”という意味で、米国ではティッピング・ポイントになると思います。ティッピング・ポイントとは、あることを契機にして、アイデアや流行などが“閾値”を超えて一気に広がる始める劇的な瞬間を指します。教皇の発言によって、大きな“うねり”が生まれたといえます。

 ただし、グローバルでのインパクトはどうかといえば、まだまだ解決すべき課題がたくさんあると考えています。宗教界の権威であるローマ教皇が理解を示してくれたことは、実に大きな変化です。これで、社会の許容度は上がっていくでしょうが、企業に限らず、社会全体で多様性(ダイバーシティ)と包括性(インクルーシブネス)を備えたリーダーを育成していく必要があります。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


LGBT――もはや、知らないでは済まされない――

LGBTという言葉を聞いたことがあるだろうか。。レズビアン(女性に惹かれる女性)、ゲイ(男性に惹かれる男性)、バイ・セクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害)の頭文字を取った総称であり、セクシャル・マイノリティ(性的少数者)を指す。個々人のセクシャリティは、①身体の性、②心の性、③好きになる性の組み合わせでできているので、実際には多様性がある

「LGBT――もはや、知らないでは済まされない――」

⇒バックナンバー一覧