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量的緩和縮小をいよいよ開始
次期FRB議長に託された難題

週刊ダイヤモンド編集部
2014年1月6日
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昨年12月17~18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、いよいよ量的緩和第3弾(QE3)の縮小開始を決定した。だが、あくまで出口戦略の入り口にようやく立ったにすぎない。

 14662──。ほとんどの人にとって意味を成さないこの数字は、そのステージ上にいる全員にとってはなじみ深いものだった。

 これは、スタンレー・フィッシャー・前イスラエル中央銀行総裁(70歳)が、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院でかつて教えていた金融論の授業のコース番号だ。

 2013年11月8日、米ワシントンで開催された国際通貨基金(IMF)総会のとあるパネルディスカッション。ステージ上にはバーナンキ・米連邦準備制度理事会(FRB)議長やケネス・ロゴフ・ハーバード大学教授など、世界トップクラスのマクロエコノミストがずらりと並んだ。その席でラリー・サマーズ元米財務長官は、こう話し始めた。

 「この数字が、つまりこのコースが、ベン(バーナンキ議長)やケン(ロゴフ教授)にとっても、そして私にとっても、マクロエコノミストとして過ごす上で重要な数字となっているのです」

 同じフィッシャー氏の授業を取っていたというパネルメンバーの共通点を鑑みれば、この話に触れてもおかしくはない。ただ、それでも「なぜ、サマーズ氏はフィッシャー氏の話を繰り返しているのか」(国際金融筋)と、このときは多くの人が疑問に思ったという。

2013年6月には「年内に証券購入のペースを縮小させることが適切」と述べたバーナンキ議長だが、年内開始はできないまま退任を迎える
Photo:AP/AFLO

 それから約1カ月後の13年12月中旬、フィッシャー氏がFRB次期副議長ポストへの就任要請を受けていると、米主要各紙がいっせいに報じた。

 FRBが現在直面する最大の課題は、言うまでもなく量的緩和第3弾(QE3)の手じまいだ。金利急騰など市場にショックを与えかねない困難な仕事だけに、14年1月末に任期満了で退任するバーナンキ議長は、自らの恩師であるフィッシャー氏の副議長就任前に「“露払い”をするだろう」(財務官筋)との読みが、一部の国際金融関係者の間でなされた。

 そして注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)。12月18日、こうした一部の“読み”通りというべきか、バーナンキ議長はQE3の縮小(テーパリング)開始という“露払い”を決断した。14年1月から、FRBは毎月の資産購入額を850億ドルから750億ドルへ100億ドル減らすことになる。

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