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短答直入

コベルコ建機社長 藤岡 純 
物量と体力で負けても
技術力で差別化を図る

週刊ダイヤモンド編集部
2014年1月22日
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“業界4位”が定着していたコベルコ建機は、“低燃費”と“低騒音”を武器に、今では新車の販売台数で1~2位の争いに割り込んでいる。藤岡社長に秘密を聞いた。

Photo by Shinichi Yokoyama

──2013年10月25日、ずっと視察を断ってきた最新鋭の五日市工場(広島県)に、初めて競合他社の経営幹部を入れました。

 はい。業界団体の日本建設機械工業会が主催した親睦会の一環で、80人くらいの建機メーカーの幹部が集まりました。五日市工場は、12年5月の連休前に立ち上がって以来、フル稼働を続けています。

 建機工の集まりは、毎年、業界の内外を問わず、国内の生産工場を見学するというイベントで、各社のトップが顔をそろえます。今年は、なぜか、いつもと違って、たくさん技術系の幹部が参加していたような気がしました(笑)。

──その機会に乗じて、競合他社が技術系の幹部を送り込んだのは、それだけ五日市工場が注目されていたからではないですか。

 一般的な建機の工場では、主要工程の「溶接」「塗装」「組み立て」を別々の建屋で行っています。必要に応じて、自動車で運ぶのです。一方で、五日市工場では、これら三つの工程をシームレス(継ぎ目なく)に直結させ、建屋間を1本の自動搬送機でつないでいます。

──各生産工程では、備えとしての“仕掛かり在庫”をまったく持たないなど、大胆で挑戦的な生産ラインになっています。

 ただし、仕掛かり在庫を持たないということは、ものすごくリスクが大きいのです。生産工程のどこかで不具合が起これば、ラインが止まってしまいます。

 普通に考えれば、「トラブルが起こるからこそ、一定量の仕掛かり在庫を持つべき」となるのでしょうが、私たちは「トラブルがない効率的な操業を行うには、どのような工夫をすればよいか?」ということから発想しました。

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