「がんばっているのに、自分は評価されてない……」。こうした思いに襲われたことはありませんか?本日のテーマは「人事評価」です。あるベテラン社員のエピソードを踏まえて、20代~30代の若手社員は、どのように「人事評価」と向き合っていくべきかをお話しいたします。

「自分は評価されていない」。
この気持ちはどこから生まれるのか?

「社員満足度調査」などでアンケートをとると、どの企業でも決まって他の項目よりも顕著に低いものがあります。

 それは、「評価(人事考課)」や「選抜、配置」など人事にかかわる項目です。中でも、評価への納得感は一様に低く出ます。

 こんな不人気な「評価」ですが、いったいなぜ必要なのでしょうか。ひと言で言うならば、各人の貢献度に見合った処遇をするためです。

「寝る暇も惜しんでがんばって、会社に多くの利益をもたらした人」と、「ほとんど貢献していない、ぶらさがり社員」が同じ扱いを受けては、がんばった人は報われません。貢献度に見合った公平な扱いをするために評価は必要なのです。

 ではなぜ、評価に不満を感じるのでしょうか。そもそも、「他人から評価されることが気に入らない」という思いもあるでしょう。評価する側の管理職からも、「神さまじゃないんだから、人の評価なんてできない」という声もあります。ところが、ここには大きな勘違いがあります。