ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
野口悠紀雄が探る デジタル「超」けもの道

「あらたにす」と「ウィキペディア」はウェブ新聞として使えるか

──目的に応じた新聞の読み方

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
【第25回】 2008年5月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 前回は、各新聞のウェブサイトから記事を検索して読む方法について述べた。新聞記事をウェブで読む方法は、これ以外にもある。本連載の第22回「インターネット上の「新聞」の読み方」で述べたように、グーグルの「ニュース」を新聞記事のポータルとして利用する人が、最近では多くなった。

 結局、新聞記事の読み方としては、現在つぎの4つの方法が可能であることになる。

(1)紙の新聞を読む(われわれが昔から行なっている古典的な方法)。
(2)ウェブの新聞サイトから、当日の紙面を読む。あるいは過去の記事を検索して読む(前回述べた方法)。
(3)「グーグル・ニュース」などのニュースポータルから読む。
(4)グーグルなどの検索サイトからウェブ全体を検索する。

 どの読み方がよいかは、何を求めているかによって異なる。(1)とそれ以外の違いは、紙媒体かウェブかということだが、これは「情報のプッシュを受けたいのか、求める情報をプルしたいのか」の違いに関連している(この問題は、後の回で論じる)。

 (2)(3)(4)は、すべてウェブであり、後のほうほど広い範囲を対象としている。(3)の方法は、「いま世間で話題になっていることは何かを知る」というプッシュ的な機能に対応する側面が強い。

 情報をプルしたいとき、つまり、明確な問題意識があってそれに関する情報を得たいとき、(2)(3)(4)のどれがよいだろうか?「最も広い範囲を検索できる(4)がよい」と考えがちだが、必ずしもそうではない。なぜなら、得られる情報の質が違うからだ。とくに(4)では、さまざまな性質のものがヒットするため、目的に沿わない場合がある。

動向や背景を知りたいなら
新聞社のサイトがよい

 同じ対象であっても、場合によって知りたい情報の性質が異なる。それに応じて、情報収集の手段を使い分けることが必要だ。インターネットは、そうしたことを可能にするほどの装置に成長してきた。この問題を、具体例について考えてみよう。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
野口悠紀雄氏の最新刊「円安バブル崩壊」好評発売中!

急激な円高と止まらぬ株価下落。日本経済はいまや深刻な危機に。「サブプライムショック」はあくまでも引き金に過ぎない。根本的な原因は、あり得ない円安・低金利政策にある。経済政策の無能を厳しく指弾する痛快経済エッセイ! 1680円(税込)

話題の記事

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『仮想通貨革命』がある。野口悠紀雄ホームページ

------------最新経済データがすぐわかる!------------
『野口悠紀雄 使える!「経済データ」への道』


野口悠紀雄が探る デジタル「超」けもの道

本当に使える情報源を求めて、野口教授が広大なインターネット・ワールドを駆けめぐる。各種情報源の特徴から使い勝手まで、辛口コメントを交えて大公開!

「野口悠紀雄が探る デジタル「超」けもの道」

⇒バックナンバー一覧