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いま、マンションは買い時か?

「住んでみないとわからない」と諦めるな!
マンション購入前にすべき情報収集術

吉崎誠二 [ディー・サイン不動産研究所所長、不動産エコノミスト]
【第9回】 2014年2月12日
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購入の際にハードだけでなく
ソフトも検討して決断すべき

 先日、ある方からこんな話を聞いた。

 「マンションを購入し、晴れて新居に引っ越したのだが、なんだか、住み心地がよくない」

 具体的に聞いてみると、「周辺の環境の満足度が低い」、「同じマンションの住人とのコミュニケーションがどうもしっくりいかない」などと、マンションそのもの(ハード)には納得しているのだが、環境というソフトがどうも不満だということだった。

 マンションを選ぶ際に、さまざまな条件下で選択した候補物件の中から、最終的な1邸を決めるのはなかなか勇気のいることだ。たいてい人は予算と立地、間取りや設備などのハードの部分を重視している。多くの方々の相談に乗っていて感じることは、「住み心地というソフト面にはどれくらい重点を置いているのだろう?」ということだ。

 満足できるマンションを購入するためには、ハード面だけでなく、ソフト面も十分に検討しなければならない。今回と次回では、こうした点を考察してみたい。

2013年新築着工戸数は増え
新築マンションもよく売れた

 1月末に、2013年12月分の新築着工数が発表され、1年間の新築着工戸数の総計が明らかになった。総計は98万戸で前年対比111%。5年ぶりの100万戸越えこそならなかったものの、リーマンショック後の最高数値だった。そして、新築マンションは26万戸超で、前年対比107%だった。

 新築マンションの数字で際立ったのが、契約率(首都圏、近畿圏)の高さだ。年間ベースで、79.5%(首都圏)、79.6%(近畿圏)という80%に迫る高水準で、特に6~9月は80%超えの水準が続いた。消費税増税前の駆け込み需要もあっただろうが、それ以上に景気回復気配が後押しした結果だと推察できる。

 特に、近畿圏では、2011年~12年は、低水準が続いていたが、2013年は首都圏を上回る好調が続いた。梅田北ヤードのマンション開発、グランフロント大阪のオープン(2013年4月26日)と、2013年の大阪エリアは不動産市況全般的に活況だった。

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吉崎誠二 [ディー・サイン不動産研究所所長、不動産エコノミスト]


早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学博士前期課程修了。船井総合研究所上席コンサルタント・Real Estateビジネスチーム責任者を経て、現在、ディー・サイン不動産研究所所長に就任。不動産関連企業・ハウスメーカー・設備関連メーカーなどを中心にコンサルティングを行う傍ら、不動産エコノミストとしてデータ分析、一般・投資家・企業向けの講演を多数行う。著書に『2020年の住宅・不動産市場』(朝日新聞出版)『「消費マンション」を買う人 「資産マンション」を選べる人』(青春出版社)など9冊。連載はダイヤモンド・オンラインをはじめ、各種媒体に月間6本を担当。オフィシャルサイト&ブログ http://yoshizakiseiji.com/blog/

 


いま、マンションは買い時か?

アベノミクスによる景気浮揚感が漂う日本経済。長らく続いたデフレから脱却し、本格的に景気が回復するかもしれない――。この期待は、人生最大の買い物であるマンション購入に二の足を踏んでいた多くのビジネスパーソンの背中を強烈に押しているようだ。実際、週末にはマンションのモデルルームは盛況なようだ。しかし、いま、マンションは本当に買い時だと言えるのだろうか。各種マクロ指標やマンション業界動向を分析しつつ、冷静に「買い時」なのかどうかを考えていく。

「いま、マンションは買い時か?」

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