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決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く!
【第2回】 2014年2月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
大畑伊知郎

“業績悪化や粉飾は、決算書の「ここ」に出る!”
特に注意すべき4つの勘定科目(前編)

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本日のテーマは「注意すべき勘定科目」です。業績悪化や粉飾をどれだけ隠そうとしても、特定の勘定科目にその兆候があらわれます。その見抜き方を詳しく見ていきましょう。

決算書、まず「ここ」を見る!
業績悪化や粉飾の隠れミノとは?

 本日のテーマは「注意すべき勘定科目です」。財務諸表分析によって、業績の悪化の兆候や粉飾の可能性を探るという観点から、特に注目すべき4つの勘定科目についてご説明します。

(1)棚卸資産―ときに時限爆弾となる

 棚卸資産とは、一般に在庫と呼ばれるもので、会社が販売目的で保有する商品などのことです。貸借対照表の中では「商品及び製品」とも呼ばれます。製造業であれば製造途中の仕掛品や原材料も棚卸資産に含まれます。

 商品というものは、通常、「仕入→在庫→販売」というプロセスを繰り返しています。そして、販売が順調であれば、在庫として長く会社に留まることはありません。

 しかし、売れ行きが悪い商品は、仕入から販売までの期間が長くなるため、在庫として会社に長く留まり続けることになります。このようにして会社に滞留し、売れなくなった商品を「不良在庫」と呼びます。こうした不良在庫が増えれば増えるほど、貸借対照表の棚卸資産の残高は増加していきます。

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大畑伊知郎(おおはた・いちろう)
公認会計士・税理士

1969(昭和44)年生まれ。公認会計士、税理士。
大学卒業後、株式会社富士銀行(現みずほ銀行)に入行。法人審査業務(中小企業への貸付業務)、金融商品の決済業務等を担当。のべ数百社を超える 決算書を見続け、決算書の「表と裏」を知り尽くす。
その後、「会計に関する知識をもっと高めたい」という思いから、公認会計士を目指す。2007年、公認会計士試験に合格し、あずさ監査法人大阪事 務所に勤務。その後、活動の舞台をより広げるべく、2012年に独立。
銀行では「貸付審査の観点から会社を見る目」を養い、監査法人では「不適切な会計処理を見抜く」という観点から経験を重ねる。こうした2種類の異 なる経験から、本書のメインコンテンツ、「会社を見抜く7つの視点」が生まれた。
公認会計士としてのモットーは、「ROEのような単一の指標では、会社の本質はつかめない。もっと多角的な視点からの分析が必要」。

 


決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く!

本連載は、プロ会計士が実際にやっている「決算書の読み方」をご紹介するものです。銀行、そして監査法人にて数百社を超える決算書を見続け、海千 山千の経営者と交渉を行い、決算書の「表と裏」を知り尽くす男が教える、とっておきのテクニックとは? 倒産企業を含め、「実際の決算書」を使って、わかりやすく解説! 決算書がどんどん読めて、楽しくなること間違いなし!

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