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マインドマップ・リーダーシップ
【第4回】 2014年2月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
トニー・ブザン,近田美季子 [株式会社ティズム代表取締役兼コンサルタント]

脳に課題を与え、創造力を強化する
トニー・ブザンが見出した「脳の7つの法則」(後篇)

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脳は空白を埋めたがり、新しい知識と情報、真実を求め、根気強い――脳というバイオ・コンピュータを使いこなすための「7つの法則」の後篇では、マインドマップをかくときの原動力でもある「空白を埋めようとする(完成させようとする)」法則をはじめ、4つを紹介する。脳のはたらきを知ることで、コミュニケーションが良くなり創造力を強化することができる。

脳の法則4:脳は完全性を求める(空白を埋めようとする)

 誰かが話し始めて途中で「あ、これは話してはいけなかったんだ。ごめん……」といって中断してしまったら、結末が知りたくてたまらなくなるだろう。これは、脳が完全性を求めるために起きる。脳は不完全な情報を与えられると、空白を埋めようとするのだ。

 最高のリーダーは正しい質問のしかたを知っている人である。不完全な話を提供し、それによって人が自分たちの答えを生み出すよう仕向ける。したがって、この目的で使われる時、不完全な話は人の創造性を刺激するための素晴らしいツールなのである。

 しかし、あなたの上司から、「帰りがけに話がある」と言われたら、あなたの脳はどんな働きをするだろうか。「用件はなんだろう」という質問への答が生まれるまで働き続けるだろう。

 何が起きているのかについて不安があると、情報を探るための職場の噂話に多大な時間が費やされるのも、もっともなことと思える。彼らの脳は何が起きるかを理解したいと切望するからだ。「便りがないのは良い便り」ではないという例である。意図せずに空白を開けたままにすると、脳は余計な仕事をたくさん生み出すし、間違った考えに陥りかねない。

 脳は完全性を求めてやまないので、マネジャーは不適切なタイミングで現場の社員を放置しないように、彼らが憶測で話を作り上げないようにする必要がある。そうしないと、職場の口コミや噂に悪影響を及ぼし生産性が落ちてしまう。完全な情報を得ていない時には、社員はマネジャーに確認すべきだ。

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トニー・ブザン 

マインドマップの発明者であり、脳と学習の世界的権威。BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)、BA(ブリティッシュ・エアウェイズ)、マイクロソフト、ウォルト・ディズニー、ボーイングなどの国際的大企業でアドバイザーを務め、世界各国の政府機関・教育機関で講演を行っている。2008年にはアメリカ創造性協会から生涯にわたる創造性開発への貢献を称える賞を授与された。著書は100冊以上、33の言語に翻訳され、150ヵ国以上で出版されている。主な著書に『ザ・マインドマップ』『仕事に役立つマインドマップ』『勉強が楽しくなるノート術』(いずれもダイヤモンド社)など。

近田美季子(ちかだ・みきこ) [株式会社ティズム代表取締役兼コンサルタント]

株式会社ティズム代表取締役兼コンサルタント。ThinkBuzanマスター・トレーナーとして各種講座(マインドマップ、読書術、記憶術など)に登壇するほか、インストラクターの養成にも携わる。『新版 ザ・マインドマップ』『ザ・マインドマップ[ビジネス編]』(ダイヤモンド社)、『マインドマップ超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はじめ多数のトニー・ブザン公認書籍の翻訳・監修も手掛けている。コーネル大学大学院経営学修士(MBA)。 
URL http://www.chikadamikiko.com


マインドマップ・リーダーシップ

脳の潜在能力を目覚めさせる画期的なツール、マインドマップ。その発明者であるトニー・ブザン氏は世界中で開かれる講座で教え、日本もたびたび訪れている。2013年11月の来日時に、マインドマップによるリーダーシップについて語っていただいた。

「マインドマップ・リーダーシップ」

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