マインドマップを発明したトニー・ブザン氏は日本びいきで、インストラクター養成講座で教えるため、たびたび来日している。今年11月の来日時に、「リーダーシップ・ツールとしてのマインドマップ」についてお話をうかがった。(インタビュー:ダイヤモンド社書籍編集局)
マインドマップは平和のためのリーダーシップ・ツール
――ブザンさんはノーベル平和賞の候補になったそうですね。
ノーベル平和賞に過去3回、ノミネートされた。私には意外なことで、なぜ候補になったのかと尋ねた。平和賞に推薦してくれた人たちによれば、私が考案したマインドマップは平和に貢献するという。なぜなら、マインドマップに導かれ、異なる文化を持つ人々がより密なコミュニケーションをとることができ、互いをより深く理解することができるからだ。つまり、マインドマップは平和と調和と統合を目指すためのリーダーシップ・ツールなのだ。
――マインドマップは絵や写真を多用して、表現することができます。言葉が通じない外国の人とも共有できると感じていましたが、それが異文化間のコミュニケーションや理解を促進すると評価されたのでしょうか?
まさにその通り。マインドマップはイギリスだけでなくオランダ、スウェーデン、スペインなど、ヨーロッパ各国で使われている。さらに日本は言うまでもなく、アメリカ、中国、メキシコ、ドバイ、シンガポール、オーストラリアなど世界中に広がり、作成されたマインドマップはツイッターやフェイスブックで、国境に関係なく共有されている。