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高校野球の監督は「憧れの職業」
プロ野球OBが続々、学生野球指導者資格を回復

相沢光一 [スポーツライター]
【第292回】 2014年3月11日
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 先週の火曜日(3月4日)、日本学生野球協会が、ある発表を行った。プロ野球OBの学生野球指導回復認定リストである。

 いうまでもなくプロ野球各球団に入るのは高校や大学、社会人といったアマチュア球界で実績を積んだ選手。当然、プロとアマには人的な交流もある。にもかかわらず日本のプロ球界とアマ球界には50年あまりに渡って大きな垣根があった。こうした事態を招いたいきさつについては昨年6月の当コラムでも触れているので、ここでは詳しく述べないが、一度プロ野球選手になった者は、自分の母校の後輩などのアマチュア野球の選手の指導を自由にできなかった。わが子とのキャッチボールさえ、表向きはできなかったのである。

 この状態はあまりに不自然ということで、プロ側が学生野球サイドに働きかけ、指導資格回復の道が開けていくようになる。ただし、当初(1984年)の条件は厳しく、高校野球の場合は10年間の教職経験を積んだうえで適性検査に合格することが必要だった。94年には教職勤務が5年、97年には2年に短縮されたが、このハードルを越えなければプロ経験者は学生野球の指導をすることができなかったのだ。

 この規制が昨年7月、大幅に緩和され、プロ側1日、アマ側2日の計3日の研修を受けるだけで指導資格の回復ができるようになった。学生野球協会が発表したのは対象者リストだ。今回、資格審査を通ったのは225人。1月にも208人が指導資格を回復しており、計433人になる。

意外な大物も――
リストに名を連ねた人たち

 今回のリストを見ると大半はプロで満足な成績を残せなかった人たちだが、中にはプロの監督まで務めた大物もいる。そのひとりが古葉竹識氏だ。南海、広島でコーチを務めた後、1975年途中解任されたルーツ氏の後を次いで39歳で広島の監督に就任。その1年目に球団初のリーグ優勝を成し遂げた。その後も10年間広島の監督を務め、チームを3度日本一に導くなど広島の黄金時代を作った実績を持つ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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