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ボールカウントのコール順に続いて、ベンチ前のキャッチボール禁止。世界標準化が進む日本野球

相沢光一 [スポーツライター]
【第252回】 2013年5月21日
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 プロ野球は9年目を迎えたセ・パ交流戦が行われている。普段は見られない投手と打者の対決など見どころは多く、それなりに盛り上がっているが、この交流戦直前の5月13日に行われたプロ野球実行委員会で新たな取り決めがあったことが明らかになった。試合中、ベンチ前で選手が行うキャッチボールの全面禁止である。

 ベンチ前のキャッチボールはこれまで当たり前のように見られていた光景だ。たとえば、自軍の攻撃がぼちぼち終わりそうな時、投手が次の回に備えて肩慣らしをしたり、交代で守備に入る野手がウォームアップのためにキャッチボールを行う。これをしてはいけないことになったのだ。

 今季はオールスター戦明けにまず2軍戦で導入、問題がなければ来季から1軍でも適用されることになる。

ベンチ前キャッチボールは
日本の“ローカルルール”

 野球規則ではプレー中の選手以外はベンチ内にいることが定められている。自軍の攻撃中、ベンチ外にいていいのはプレーをしている選手、つまり塁上と打席にいる選手とコーチスボックスとネクストバッターズサークルにいる者だけだ。これはメジャーリーグはもちろん、WBCなどの国際試合でも守られている。ただし、日本のプロ野球では守られていない、というか許されていた。そのくらいは大目に見ようというわけだ。

 しかし、WBCに参加した日本の審判から「国際試合で厳密に守られている規則が、日本だけ曖昧な状態で許されているのはいかがなものか」という声が出、野球規則を順守、つまりベンチ前のキャッチボールを全面禁止にしようということになったのである。

 この取り決めに対し、現場からは戸惑いの声が上がっている。たとえば投手。「寒い時期に味方の攻撃が長引いた場合は、グラウンドコートを着ても肩は冷えてしまう。別に試合の進行に影響するわけでもなく、キャッチボールくらい許してくれても…」といった声だ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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