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大震災3年目の「今」を問う

日本の20年後を先取りする
「課題先進地」からのチャレンジ
――陸前高田市 久保田崇副市長

久保田崇[陸前高田市副市長]
【第7回】 2014年3月20日
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奇跡の一本松。全国・世界中からの善意の募金により、その保存費用を賄うことができました。ありがとうございました(久保田)

陸前高田市では奇跡の一本松に加えて、もう一つの奇跡が起こりました。高田高校の実習船が2年の歳月をかけて米国カリフォルニア州の海岸に漂着し、それを発見した高校生らによって返還されたのです。一方、残念ながら復興の現場には奇跡は起こっていません。多くの被災者が未だに仮設住宅に暮らしています。また、震災により、人口減少、少子高齢化など、こらからの日本の姿が加速した形で現れています。こうした「課題先進地」から「待ち」の姿勢ではなく、「攻め」の姿勢で積極的に復興に取り組む姿をご報告します。

「奇跡の一本松」に続く
もうひとつの奇跡

 東日本大震災から3年の月日が流れました。2万4000人ほどの人口のうち、岩手県で最大の1800人近くが犠牲となった陸前高田市。夏場の海水浴場となっていた高田松原の7万本の松のうち、たった一本残った松の木は「奇跡の一本松」として親しまれていますが、この奇跡の一本松に続き、最近になって、もうひとつの奇跡が生まれました。

 2013年4月、米国カリフォルニア州クレセントシティの海岸に小型ボートが漂着し、同市のデルノルテ高校の生徒によって発見されました。津波の専門家であるハンボルト州立大学のロリー・ダングラー(Lori Dengler)教授が陸前高田市のFacebookページにメッセージを送ったところ、そのボートが陸前高田市の高田高校の実習船であることがわかったのです。

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大震災3年目の「今」を問う

この3月で東日本大震災から丸3年が経つ。被災地ではいまだ校庭に仮設住宅が建っているため、自分が入学した中学校の校庭で一度も運動できず卒業する生徒たちもいるというほどの長さだ。各自治体も、被災者もそれぞれ生活や考えに、時の流れに伴う変化が表れているという。日常では震災関連の記事が極端に少なくなる中で、自戒の意味を込めて被災地の「今」を追う。

「大震災3年目の「今」を問う」

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