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自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと
【第2回】 2014年3月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
白木夏子

パソコンやカメラにも使われる素材は、劣悪な環境から生まれていた
――「知らないふり」をしないことが、一歩を踏み出すきっかけになる

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地球や人の尊厳を失わないジュエリーブランドを日本で初めてつくった、白木夏子氏。なぜ彼女は世界中の鉱山を笑顔でつなぐことを決めたのか?それは、「やりたいこと」を考え、突き詰めていったとき、ひとつの原点に行き当たったからだった。『自分のために生きる勇気』ダイジェスト版を公開。

インドの鉱山で見た実情と、優しさ

  前回は私がどういう仕事をしているのか、この連載で何をお伝えしたいのかということをお話しました。今回はまず、「なぜ、人見知りで普通の内向きな女の子だった私が、鉱山でアクションを起こすことにしたのか」ということをお話したいと思います。

 忘れもしない、短大一年生のときのことでした。
 世界140ヵ国を紛争や環境問題をテーマに旅されている、写真家であり、ノンフィクション作家である桃井和馬さんの講演を授業で聞いたあの瞬間、私の人生は変わりました。ご自分の足で巡って見て撮ってこられた写真、自分の目で見たからこそ言える、重たい言葉。それらが伝える、今まで知らなかった世界の実情。感動すると同時に、深い衝撃も受けました。

 それまで、自分とは分断された世界、テレビの中の世界のことだと思っていたエチオピアの飢餓やインドネシアの森林破壊。それが、桃井さんの写真と言葉によって、リアルに目の前のこと、隣で起こっていることのような気がしてきたのです。

 実際にその場に足を踏み入れ、自分の目で見てきた人と初めて対峙したことで、見える世界が一気に変わったのです。まさに生き証人と呼べるような方が「世界は危機的な状況になっている。一人一人が何か今すぐアクションを起こさなければ、世界は破滅してしまう」とおっしゃっているのです。

 「知らなかった、世界はそんな状況なのか。それなら、自分の目で見てみなきゃ」

 いてもたってもいられなくなりました。同時に、世界に対して無知だったことや自分の生活を振り返って反省して、なにより「自分にばかり興味があったんだな」と気づいたのです。

 小さいころから友達もあまりつくらず、家の中で手芸をしたり洋服やアクセサリー、オブジェをつくってばかりで、人と話すのが大嫌いで。どうして外の世界に目を向けて生きてこられなかったんだろう、と。そこで一気に国際協力について興味を持ち始めました。

 短大を卒業した後、イギリスの大学へ進学した私は大学で国際協力について学び、国連やNPOでインターンも経験しました。ただ、それとは別に個人的に2ヵ月、インドの最再貧困層の村に滞在させてもらったことが、何よりも強く私の心に刻まれました。

 その村はアウトカースト、つまりカーストの身分制度からも除外されているようなひどい差別を受けている人たちが生活している場所。そして彼らの仕事は、厳しく貧しい鉱山労働でした。

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白木夏子 

 

株式会社HASUNA代表取締役・チーフデザイナー。 1981年鹿児島県生まれ、愛知県育ち。短大を卒業したあと、2002年ロンドン大学キングスカレッジ進学。国連インターン、投資ファンド会社を経て、2009年HASUNA設立。人、社会、自然環境に配慮したエシカルジュエリーブランドを日本で初めて手掛け、注目を浴びる。テレビや雑誌やはじめ、あらゆるメディアに出演し、そのビジネスと生き方に絶大な支持を集めている。世界経済フォーラムGSCメンバー。

 


自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと

NHK等メディア大注目の起業家・白木夏子が、「このままでいいのか」を打破するための一歩を踏み出す心の鍛え方を語る。いわゆる『ブラッド・ダイヤモンド』の世界をひっくり返すために立ち上がった26歳の女性の起業エピソードと、壁を乗り越えるために編み出した心を強くする方法やいやな気持を消す習慣を伝える。このままでいいのかなと思いつつも行動に踏み切れない人、自分の心の弱さに嫌気がさしている人への連載。

 

「自分のために生きる勇気~人生の舵をとるために考えたいこと」

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