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週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記
【第8回】 2014年4月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
馬場未織

山崎亮×吉里裕也×馬場未織
これからの豊かな暮らし方について語ろう【前編】
『週末は田舎暮らし』刊行記念トークイベントより

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多様な生き方・暮らし方が可能になった今、どこに住むか、どう暮らすか、誰と暮らすかについて、今こそ考えてみよう。『週末は田舎暮らし』の著者・馬場未織さんと、コミュニティデザイナーの山崎亮さん、東京R不動産の吉里裕也さんが、これからの豊かな暮らし方について語り合った。(2014/3/11代官山 蔦屋書店トークイベントより)

二地域居住は続かない!?
続けるための草刈り問題

馬場 こんばんは。お集まりいただいて、ありがとうございます。今日は偶然にも3年前に東日本大震災が起こった3月11日で、あの時の胸を突き上げる不安を思い出すような1日でした。

 震災にかかわらず、私たちも一秒後に死ぬかもしれないというのを前提に生きるのが、「生きる」ということだと思うんですけれども、一日一日を惜しみながら生きるのと同時に、自分の命の長さも超えた未来のことも考えるような動物が人間です。

 抽象的な思いをはらみながらも、でも一方で、現実的にはやることが目の前に山積みされていて、そんな中で「どう暮らそう?」とか、「誰と暮らそう?」というようなことを私なりに考えました。その結果、個人的な回答として、田舎暮らしをすること、東京と南房総の二地域で暮らしてみるという人生を選択しています。

 そのいきさつや暮らし方については『週末は田舎暮らし』という本に詳しく書きましたが、今日は現実的で具体的な毎日の生活と、「どう生きようか?」「どう暮らそうか?」という、非常に抽象的なものの往復を、山崎亮さん、吉里裕也さんと一緒に話したいと思っています。

馬場未織(ばば・みおり)
1973年生まれ。日本女子大学大学院修了後、建築設計事務所に勤務。退社後ライターに転向し、建築雑誌やファッション誌などで執筆。私生活では南房総にて週末里山暮らしを実践し、2011年に建築家、農家、造園家らとともに里山活用のNPO法人南房総リパブリックを設立。目下、親子向けの自然体験教室「里山学校」(南房総市)、「洗足カフェ」(目黒区)、三芳つくるハウス(南房総市)を運営中。

 山崎さんはみなさん、もうご存知だと思いますが、日々、東奔西走しながら、地域再生に情熱を傾けていらっしゃいます。山崎さんにまず伺いたいのは「どういう暮らしをしているんですか?」ということです(笑)。山崎さんは二地域というより、多拠点生活ですよね。

山崎 そうですね。家に戻るのは1ヵ月のうちの5日くらいだと思います。今日はこれからNHKの「NEWS WEB」の収録があって東京に泊まりますが、明日は長崎に行くので、毎日違うところに移動している感じですね。

馬場 吉里さんは、実は昔からの知り合いで、大学時代に青臭い都市論とかを一緒に話していた仲です。今は「東京R不動産」という不動産仲介のサイトを立ち上げられてすっかり有名になってしまいましたが、吉里さんも東京と房総のいすみ市で二地域居住をなさっていますよね。

吉里 そうですね。ただ、僕はもう挫折組ですよ。最近、あまり行ってないから。今日は悪い例として、いろいろお話できるかなと思って(笑)。最初から夢のないこと言っちゃうのもよくないですけれど、意外とね、行かなくなっちゃうんですよね。

 行くとやっぱり良いなあと思うんですけど、実際は行くまでがどうしても億劫になっちゃうんですよ。ジョギングみたいなもので、「やらないと気持ち悪い」という状態になればいいんですけど、2週間とか1ヵ月、間が空いちゃうとペースが乱れちゃって、気がついたら3ヵ月行ってないということに……。

山崎 そういうものなんですね。

吉里 だからね、馬場さんが本で書かれていましたけど、草刈りとか、房総で過ごすための明確な目標があったほうがいいんですよ。

馬場 それ、目標じゃないから(笑)。

吉里 でも、行かざるを得ない状況をつくった方が絶対いいんですよ。

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馬場未織 

 

1973年東京都生まれ。1996年日本女子大学卒業、1998年同大学大学院修了後、建築設計事務所勤務を経て建築ライターへ。プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約200往復する暮らしの中で、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、東京に野菜の美味しさを届ける「洗足カフェ」(目黒区)、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営などを手掛ける。

 


週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記

山崎亮氏推薦!「すごくアナログだけど、とても未来的な生活だ。」東京生まれ、会社勤め、共働き、子供3人。「田舎素人」の一家が、都会と里山の往復生活を通して、手さぐり体当たりで見つけたこれからの豊かで新しい暮らし方。土地探しから地域との関わり方、家庭菜園まで、等身大のデュアルライフ入門。

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