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デジタル流行通信 戸田覚

アップルの逆襲が始まった(2)

戸田 覚 [ビジネス書作家]
【第2回】 2007年10月29日
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 多くのメーカーが生産しているWindowsに比べれば、Macはトータルの台数こそ遠く及ばないが、単一製品ではアップルの生産量は最大級であろう。パソコンは、どのモデルもほとんど共通のパーツを使っている。液晶やCPU、メモリーなどは、機種に関係ない。

 アップルは、最も大量に部品を調達できるメーカーの一つになったのではないか。

 Macには共通モデルも多いのもボリュームディスカウントにつながっている。iMacでも画面サイズが2種類あるが、共通するパーツが多く、ここでも大幅にコストを下げている。生産量が多ければ、オリジナルのパーツも安くなる。外観にコストを掛けて、美しいデザインで高級なモデルを作る戦略が打てるのだ。

 もちろん、徹底的なコストダウンに熱意を注いでるのは間違いない。たとえば、iMacの場合、液晶の画面をはめ込むスペースを抜いたアルミ材を利用してキーボードを作っているという噂もある。

 さらに、OSにかかるコストも違ってくることは、想像に難くない。Windowsのパソコンメーカーは、マイクロソフトにOSの対価を支払っているが、アップルは自前である。OS自体もオープンソースなので開発コストが抑えられているのだ。

ソフトウエアの枯渇が
アップルのプラスに働いた

iMovie
iMovieは、新しい感覚でビデオが編集できるソフトだ。これなら、小学生でも思い通りにビデオ編集ができるだろう

 アプリケーションソフトが、どんどん減っている。OS自体に色々な機能が含まれた結果、市販ソフトが売れなくなってきたのだ。また、Web上でオープンに動作するソフトウェアが増えてきている。

 Macは「使えるソフトが少ない」ことが大きな弱点とされてきた。ところが、最近は、Macどころか、Windowsにもソフトは少ない。

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戸田 覚[ビジネス書作家]

1963年東京生まれ。ビジネス書作家、コンサルタント。株式会社アバンギャルド、有限会社戸田覚事務所代表取締役。ハイテク、パソコン、成功する営業のコツ、新商品開発、新事業開発といったテーマを中心に、執筆、出版プロデュース、講演、コンサルティングに携わる。ビジネス誌、パソコン誌、情報関連雑誌をはじめとして多数の連載を抱える。
著書に『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』『プレゼンの極意を盗め!』(以上、ダイヤモンド社)、『すごい人のすごい企画書』(PHP研究所)、『仕事で使える!クラウド超入門』(青春出版社)、『LinkedIn人脈活用術』(東洋経済新報社)など多数がある。
著者ブログ:http://www.toda-j.com/weblog/
株式会社アバンギャルドHP:http://www.avant-garde.jp/


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