ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
出口治明の提言:日本の優先順位

成長か停滞か、それとも破綻か
「日本の3つの未来」を考えよう

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第113回】 2014年4月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 日本経済研究センターは、この2月に「グローバル長期予測と日本の3つの未来」と題する「2050年への構想」最終報告書を公刊した。このレポートには「経済一流国堅持の条件」という副題が付けられている。ところで、この3つの未来とは何か、そのシナリオをチェックしてみよう。

世界3位の所得も実現可能(成長シナリオ)
しかし、基準は停滞シナリオ

 日経センターの長期予測は1人あたり国民総所得(Gross National Income、 GNI)を指標としているが、まず次の表を見てほしい。

◆豊かになる国は(1人あたり国民総所得、GNI)

出所:公益社団法人日本経済研究センター グローバル長期予測と日本の3つの未来/長期経済予測(2013~2050年)「2050年への構想」最終報告」(2014年2月19日発表)、以下同様

 2050年の1人あたりGNIを見ると、成長シナリオではわが国は世界3位(2010年は16位だった)の豊かな社会を実現することが期待されている。しかし停滞シナリオ(これが基準シナリオとされている)では18位、破綻シナリオでは23位となり、破綻シナリオの場合は実額でも2010年を下回る結果となっている。この3つのシナリオの差は、次の図を見るとさらによくわかる。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

⇒バックナンバー一覧