「独活の大木」という慣用句があるため勘違いされがちですが、独活は朝鮮人参と同じく、ウコギ科の野菜で、木ではなく、草の仲間です。

防空壕跡で育てられる独活《うど》は<br />大木ならぬ東京のブランド野菜独活の酢味噌和え(『素人庖丁』三篇)
【材料】独活…10cm程度/わかめ・・・適量/西京味噌(白味噌)…大さじ1/酢…小さじ1/辛子…少々
【作り方】①独活は4~5cmの幅に切り、厚めに皮をむき、薄めの短冊切りにして水にさらす。わかめは戻して適当な大きさに切り、サッと茹でてから水にさらして水気を切る。②西京味噌と酢と辛子をよく混ぜる。③水気を切った独活とわかめを盛り、②を和える。

 正しくは、「独活の大木、柱にならぬ」。もしくは「独活の大木、薪《たきぎ》にならず」。

 独活は2mにも成長するというのに芯が柔らかく、柱にも薪にも使えないことから、大きいばかりで役に立たない人のことを指すようになりました。

 ちなみにこの反対の意味を持つのが「山椒は小粒でピリリと辛い」で、小柄だけれど際立った人物のことをこう例えます。