ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
SPORTS セカンド・オピニオン

有望新人が目白押しのプロ野球は、スローガン通り
「あたらしい球史をつくる」存在になれるか

相沢光一 [スポーツライター]
【第296回】 2014年4月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 日本のプロ野球が開幕して10日、メジャーリーグは1週間ほどが経ち、巷でもちらほら野球の話題が語られるようになった。

 中でも最も話題に上がる回数が多かったのは田中将大のメジャーデビューだろう。昨年のレギュラーシーズン24連勝プラス東北楽天の日本一に貢献した実績を引っさげて、メジャーリーグの名門ヤンキースに入団。その契約金は7年総額で約163億円と破格だった。1995年の野茂英雄に始まる日本人選手のメジャー挑戦は常に注目されてきたが、田中の場合は「契約金に見合う投球ができるか」という点も含めて気になるわけだ。

 田中がヤンキース4人目の先発投手として登板したのは4日のブルージェイズ戦。初回は先頭打者カブレラにいきなりホームランを打たれ、2回も3本のヒットで2点を失うなど高めにボールが集まる危なっかしい投球が続いた。が、3回以降はしっかり修正。威力あるストレートを見せておいて、要所では鋭く落ちる変化球で仕留めるという本来の投球を見せて7回を投げ抜き、メジャー初勝利を記録した。

 甘いボールは決して見逃さないというメジャーの怖さを知ったと同時に本来の投球をすればメジャーであっても打ち取れるということが分かったのは田中にとってよかっただろう。収穫の多いデビュー戦だったといえる。日本で成し遂げたシーズン無敗記録は無理にせよ、勝ち星を大幅に積み上げる投球はできるのではないだろうか。

スタートダッシュに成功したのは
巨人、広島、オリックス

 一方、日本のプロ野球。ペナントレースは144試合の長丁場で、出だしの成績など当てにはならないが、チーム力を測るうえで見逃せないのがスタートダッシュの成否。それに成功したのが巨人と広島だ。巨人の場合はスタートダッシュに成功したというより、実力を普通に出したといえるだろう。8試合を消化した時点で得点は54、失点29。打線はチーム打率3割6分2厘という驚異的数字が示す通り隙がなく大量得点が期待できるし、投も先発がしっかりと試合を作り、救援陣もリードを守る安定感がある。このままいけば球宴前にもリーグ優勝に当確ランプが灯るかもしれない。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


SPORTS セカンド・オピニオン

サッカーから野球、大相撲や陸上に至るまで、あらゆるスポーツニュースを独自の視点で解説!スポーツニュースの「セカンド・オピニオン」を目指します。

「SPORTS セカンド・オピニオン」

⇒バックナンバー一覧