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横綱日馬富士、桑田真澄氏が大学院生に
応援したいアスリートの「学び直し」の機会

相沢光一 [スポーツライター]
【第294回】 2014年3月25日
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 大相撲三月場所は大関鶴竜が14勝1敗で初優勝。先場所も14勝1敗で横綱白鵬との優勝決定戦を行う活躍を見せており、横綱昇進は確実となった。

 鶴竜は一昨年の五月場所から大関を務めているが、昨年の十一月場所までの10場所で10勝以上したことが3度しかなく、綱とりは厳しいと見る人も少なくなかった。が、1月場所で14番勝った勢いを今場所につなげた。ここを相撲人生の勝負どころと見極め、初めて訪れた横綱昇進のチャンスをものにした気迫は見事だ。

 聞いたところによると低迷していた時期も、このチャンスをつかむために鶴竜は地道な努力を続けていたという。大関昇進時の体重は145キロで当時はスピードを生かすために、この体重はベストと考えていたそうだ。が、思うような勝ち星を残せなかった。体重が軽いためパワー負けしてしまうのだ。そこで、筋肉だけで10キロ増やそうとジム通いを始めた。そして1年かけてその目標を達成。今回の昇進につなげたのだ。

 日本人横綱が不在となって11年になる。その間、多くの日本人大関が綱とりに挑戦したが果たせずにきた。もちろん彼らも地道な努力はしたはずだが、こうした課題克服という点でモンゴル人力士に比べ足りない部分があるのではないだろうか。

 ともあれ来場所から横綱はモンゴル出身力士3人となる。大相撲が国際化された今、もう日本人力士がどうのという時代は過ぎたのかもしれない。ここ一番ですさまじい勝負への気迫を見せた新横綱鶴竜がこれからどのような相撲を見せてくれるか素直に楽しみたい。

横綱日馬富士が法政大学大学院に
桑田真澄氏は東京大学大学院へ

 ところで今場所はもうひとつ大きな話題があった。鶴竜の1年先輩のモンゴル人横綱日馬富士が法政大学大学院政策創造研究科に合格。4月から大学院生としてキャンパスに通うことになったのだ。日馬富士は地元の美術を学ぶ高校在学中に来日し角界入りしたが、相撲をとりながら勉強を続け、モンゴルの国立法科大学通信課程を修了し弁護士資格を取得している。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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