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宅森昭吉の景気の「気」を読む

消費税増税の影響が徐々判明
身近な指標は4月もしっかり

宅森昭吉 [三井住友アセットマネジメント理事・チーフエコノミスト]
【第8回】 2014年4月23日
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消費増税後の経済与える影響が徐々に判明してきた。個人消費では駆け込み需要の反動減が起きているものの、ほぼ想定の範囲内。中央競馬では、今年のGⅠ(ジーワン)3レース目である桜花賞で、初めて売上が前年比プラスに。4月前半は「笑点」が視聴率第1位を取れず、人々が活発に外出していることをことを伺わせる。このような身近なデータは4月以降もしっかりした動きを見せている。

4月前半の百貨店売上げの
反動減は想定の範囲内

 4月1日に消費税率が5%から8%に引き上げられ、その景気に与える影響に関心が高まっている。

 消費税率引き上げ前の駆け込み需要とその反動について、一番早く数字がわかったのはマーケットニュース(MNI)社が調べた百貨店サーベイだ(表1)。各社とも3月は予想通り駆け込み需要もあり前年同月比20%超の大幅増加であったが、4月13日まではその反動で大方が2桁減となった。

 しかし、3月分と4月分(~13日まで)の前年比の単純平均は各社とも2月分より高く、増税の反動減は「想定内」という感じである。

便乗値上げが
横行しているわけではない

 物価に与える影響はどうだろうか。消費者庁は物価モニター調査(4月4日~8日)を実施し、11日に速報(モニター4000名のうち電子モニター2516名のデータ)を公表した。増税後の発表は初である。

 税抜き価格で前年度第3回調査(2014年3月7日~11日)と比べると調査対象全体(40品目)の平均では+0.1%の上昇であった。価格変動率を品目別に見ると、比較的上昇率の大きかったものは、食料品では果実飲料(+1.6%)、生中華麺(+1.3%)、マヨネーズ(+1.1%)、雑貨・衣料等ではティッシュペーパー(+1.2%)、サービス等ではガソリン(レギュラー)(+1.4%)で1%台の上昇率になっている。

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宅森昭吉 [三井住友アセットマネジメント理事・チーフエコノミスト]

たくもり・あきよし/三井住友アセットマネジメント 理事・チーフエコノミスト。1957年東京生まれ。1980年3月慶應義塾大学経済学部卒業、同年4月三井銀行(現、三井住友銀行)入行。調査部、市場営業部などを経て94年11月さくら証券チーフエコノミストに。2001年4月さくら投信投資顧問チーフエコノミスト、02年12月三井住友アセットマネジメント、チーフエコノミスト、12年4月1日より現職。主な著書に『ジンクスで読む日本経済』(東洋経済新報社)、「日本経済『悲観神話』はもういらない」(中央公論新社)など。内閣府「景気ウォッチャー調査研究会」委員、日本経済研究センター「ESPフォーキャスト調査委員会」委員、景気循環学会・常務理事も務める。


宅森昭吉の景気の「気」を読む

景気を決めるものは何でしょうか。消費動向、企業の設備投資、海外の経済状況……。いろいろありますが、大切なのは景気の「気」。三井住友アセットマネジメント理事・チーフエコノミストの宅森昭吉さんが、難しい経済指標だけではなく、プロ野球の日本シリーズの組み合わせ、ヒットしたテレビドラマ、天候などなど、社会の森羅万象の動きから、景気の現在とこれからを読み解きます。

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